スタッフ日誌

「金沢の夏の風習」

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  • 2015.07.04
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みなさん、『氷室饅頭』というものをご存知ですか?

私の故郷、石川県金沢市では、毎年7
月1日を「氷室の日」とし、『氷室饅頭』を食べる風習があります。江戸時代、加賀藩では、冬場に積もった雪を「氷室」と呼ばれる保冷庫に保存し、毎年7月
1日(旧暦6月1日)になると、その「氷室」に貯蔵した雪氷を幕府へ献上していました。献上するための道中の無事を祈って、神社に供えた饅頭が『氷室饅
頭』の由来といわれています。
冬の雪の時期から何か月もの間、大事に「氷室」で保管した氷が溶けてしまわないよう、遠い江戸まで運び献上することがどれほどの大変なことだったか。お供え物をして無事を祈願したのも納得です。

そんなことから、町民にも7月1日に饅頭を食べる風習ができたそうです。

私も最近知ったのですが、『氷室饅頭』は、もともと麦の収穫期(6月頃)に食べていたので、麦饅頭だったそうです。そう言われてみれば、普通の饅頭と皮の触感が違ったような気がします。。。20150701-1.jpg現在は、酒饅頭の場合が多いみたいです。

小さい頃から、何も知らず『氷室饅頭』を食べていましたが、こんな由来があったとは。
勉強になりました。

また、『氷室饅頭』を食べることは暑い夏を乗り越える体力を養い、無病息災を願う意味もあるので、ぜひ一度食べてみてください。