江戸からかみ
- 施工
- インテリア
- 2016.02.23
- 西武練馬店
こんにちは。今日は「和紙」のお話です。
美濃市や埼玉県の「手漉き和紙」が無形文化遺産に登録され、話題になりましたが、
東京にも、伝統工芸品として長い歴史も持つ「江戸からかみ」があることをご存知でしょうか。
平安時代から続いてきたとされる「江戸からかみ」の専門店、東上野の「まつや」ショールームにいってきました。
大きなフロアに、伝統的な柄から現代住宅にも馴染むモダンなものまで、数えきれないほどの和紙が並んでいます。
展示の仕方も工夫されており、博物館のような感覚でじっくり観ることができます。
右上の写真は、襖の作業工程です。
「ベタ貼り~みの貼り~袋貼り」と、幾重にも下貼りをしたあと、最後に襖紙が貼られます。
こうすることで、ふんわりとした質感を持ち、日本の風土に合った呼吸する建具となります。
また、面白かったのが、この引き手。
竹の節が、自然の形そのままで使われていました。
同じものは一つとしてなく、とても味わいのある建具になるだろうなと、想像して楽しくなりました。
昔から生活に根づいてきたものの歴史や背景を踏まえ、自分が「残したい」と感じたものを、今の空間作りにうまく取り入れていけたらと思います。
さっそく、和紙製の名刺入れを購入し、気分を変えてみました。
だんだん手に馴染んでいくそうで、それを楽しみに使っていきたいと思います。