時を越えた美しさ
- 建築
- デザイン
- 2016.10.26
- 王子店
9月某日 、私は那須にある馬頭広重美術館を訪れました。
この馬頭広重美術館はもちろん展示作品が素晴らしいのですが、
豊島区役所や根津美術館、浅草文化観光センターを設計した建築士隈研吾さんの作品であり、建築の世界でも有名な美術館でもあります。
周りの山々と調和し、たくさんの光を取り込めるように設計された温かみのある建物です。
お天気はあいにくの雨だったのですが、湿った木材の柔らかな美しさと水に濡れた石畳と青竹の静謐な美しさが感じられ、むしろ雨でよかったとも思えました。
歌川広重と隈研吾さんの作品を見て両者に共通して感じたことは「いいものは古くなっても美しさが損なわれない」ということです。
作者から所有者、管理者へその作品への愛着と価値が受け継がれ、よく手入れされているからです。
少しスケールは違うかも知れませんが、リフォームでもそうだと思います。お客様に心からご満足いただけたものはその後もよくお手入れされて美しい状態が長く続きます。
そんな価値ある提案ができるようにこれからも精進していきたいと思います。