「100年前の木」を、リビングに。
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- 2016.11.09
- 西武練馬店
こんにちは。
今回は、「木材」のお話です。
最近リノベーションの現場でよく見かける「ラスティック調」、直訳すると、「飾り気がなく素朴な、また、布地や建材などの表面が粗いさま」といった意味ですが、こういったテイストで使われている建材の1つに、「古材」があります。
このような雰囲気、風合いのある材料です。
門前仲町にある「古材屋さん」では、おもにアメリカの建築物の解体現場(なんと築100年程のものもあるそうです)から出る無垢材を、収集→加工→再販し、日本の新しい建築の材料として、蘇らせています。
古材の何が魅力かといえば、
■すべて無垢材、1点もの
■年数を重ねている建材ならではの、味のある表情
■捨てられてしまうはずの材料が、手間ひまをかけて、建材として蘇る点
こういった点に魅せられ、リノベーションやDIYで、取り入れられるお客様が増えているようです。私も、その実物の色合いや手触りを体感して、「納得」と思いました。
同じ種類の古材でも、どの程度まで人の手を加えるかで、まったく違う表情を見せます。
次の写真は、すべて【ツガ】という同じ樹木ですが、
まず、
【ヘビー級 : ほぼそのまま】
写真上部の部分ですが、
年月を重ねた木材の表情が、そのまま活かされています。
男性のお部屋のカウンター等に取り入れたら、一気に格段とワイルドな印象に‥。
【ミドル級 : ザラザラ磨き】
古材の表情は活かしつつ、比較的軽めの印象に仕上げています。
カフェのテーブルなど、よく見るとこういった材料が使われていました。
【ライト級 : つるつる磨き】
内装材として使うのであれば、この程度まで磨くと、手触りや、使用感もいいと思います。また、他の家具とも合わせながら、古材を楽しむことができるのではないかと思います。
同じ木で、ここまで違った印象になるのは面白いですね。
また、その先の経年変化も、無垢材ならではの楽しみです。
現代の最新技術で作られるシート建材も、リアルな質感で掃除もしやすく、寸法の狂いもなく、もちろん素晴らしいのですが、ご自宅の「お気に入りの部分」には、思いきって、このくらい味わいのある建材を取り入れてみるのも、いかがでしょうか。