秋の芸術散歩・さいたまトリエンナーレ
- 地域
- 建築
- 2016.11.16
- 西武練馬店
芸術の秋、皆様はどこか美術展へお出掛けになりましたか?
最近では、美術館の中にとどまらず、街のいたる所にアート作品を展開させて
地域おこしを目的とした芸術祭も各地で増えてきています。
私もある晴れた休日、今年が初開催の国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ」へ
出掛けてきました。
さいたまトリエンナーレでは、期間中さいたま市内に点在する計19か所のスポットで
アート作品やアーティストによるプロジェクト、イベント等を楽しむことができます。
作品の中には、使われなくなった建物を利用したものもありました。
こちらは武蔵浦和駅付近にある旧部長公舎※内の作品の一つ。
さいたま市に生息する絶滅危惧種の動植物を、和室の障子に貼り絵で表現しています。
しかも驚いたことに、新しい障子に貼り付けている紙は、
元々貼ってあった古い障子紙なのだそうです。
古いものを活かして新しいものを創造する というところに、形は違えどリフォームにも
通じるものを感じました。
※2006年まで実際に使われていた、埼玉へ出向した公務員とその家族の住宅群。
和風な造りの中にモダンな装飾が随所にあり、そのままでも素敵な建築です。
作品を堪能した後は近くの別所沼公園で一休み。(写真の船も作品です。)
秋晴れの空の下、色付いた木々が映る広い湖を眺めながら食べるご飯は格別でした。
芸術祭の醍醐味は、アート作品を楽しむことはもちろんですが、
地図を見ながら自らの足で歩いてその地域の街並みや自然を感じたり、
普段立ち入ることのない建物に入って歴史を知ったりできるところにもあると思います。
ふとした発見から、その街がさらに好きになるかもしれません。
さいたまトリエンナーレは12月11日(日)まで開催しています。
三年に一度の開催なので、ご興味のある方はこの機会にぜひ足を運んでみては
いかがでしょうか。