青梅市の名建築
- 建築
- 2016.12.07
- 千歳烏山店
秋晴れの休日、紅葉を観たいと思い東京都青梅市を訪れました。
歩いていると名建築を発見。
戦前から戦後まで活躍した政治家の邸宅、「津雲邸」が公開されていました。
津雲國利が昭和初期にかけて建造した邸宅で、京都の宮大工を招いて様々な技術や工夫を用いて完成させたそうです。一階から二階まで案内の方にとても詳しく説明をしていただきながら拝見しました。写真で邸宅内の様子をお見せしたいところですが全ては載せられませんので、気になったところをちょこっとご紹介します。
こちらは応接間の長押。どこか普通と違うなと思ったら、漆の縁で飾ってありました。
和室の天井には屋久杉を使用したり採光用の障子窓も部屋いっぱいに施してあったりと、豪華でありながらどこか落ち着く造りになっています。
こちらは採光・通風のための無双窓。クーラーなど無かった時代の暮らしの工夫が感じられます。
また、この時ちょうど「江戸の文化を読み解く」という企画展を開催していたので、版画や掛け軸など江戸の貴重な作品も見せていただくことができました。企画展は季節ごとに随時開催していて、専門家が足を運ぶような珍しい物も展示されるようです。「津雲邸」、周りの人にお勧めしたい場所となりました。
最後にこちら。
うちわとうちわ用の受けが展示してありました。普段うちわはテーブルにポイっと置いてしまうような、特に気をつかわない物です。それでいて使おうと思い探すと見つかりません。しかしこのうちわには使う人への気配りと思いやりを感じました。