スタッフ日誌

【初】曳家

  • リフォーム・リノベーション
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  • デザイン
  • 2016.12.17
  • 杉並永福店

石川県小松市にある夫の実家が、
北陸新幹線開通によって敷地が一部とられてしまう為、
離れ部分を移動させることになりました。

移動といっても、線路が敷地をかする程度なので、たった半間。

「曳家(建物をそのままの状態で移動する工法)」によって移動します。

皆さん「曳家」って知っていましたか?
お恥ずかしながら、私はつい最近まで「曳家」という工法を知りませんでした。
今年の春に宇都宮店のリフォームフェアに参加し、
その際にお話ししたお客様から教えていただいて、初めて知った工法です。
都内だとなかなか行わない工法ではないかと思います。

一体どのように 家が 持ち上がって、
一体どのようなスピードで移動していき、
一体どのように基礎とくっつくのか、全く想像がつかず興味津々です。

夫の実家の場合、たった半間の移動ですが、
建物を一旦お隣さんの敷地に仮置きさせてもらい、
新しい基礎をつくったら、半間ズレた位置に戻すとのことなので、
大移動を2回するとのこと。
「曳家」ってとても大変なんですね。

驚いたのが、建物内の家具・家財はそのままにしておいて良いとのこと。
建物を少しでも軽くしないといけないかな、とか
移動の振動で棚が倒れるのではないかな、とか思っていましたが、
重さがあってもかなりスムーズに移動できるんですね。

できれば見学に行きたいのですが難しそうなので、
お義父さんに動画撮影をお願いしました。

「曳家」に伴い、内装や外装、間取りも多少変更することになました。

義理の両親が、夫と私で自由に設計させてくれるというので現在産休中の私は、
実家の図面やメーカーさんのカタログと睨めっこしながら
自宅でコツコツ設計しています。

お客様のリフォームでも完成を想像しながら検討している時間は、
とにかくワクワクドキドキして、心から楽しいものですが、
自分の(家族の)リフォームとなると、また違いますね。

楽しさ反面、期日までに決断をしいかなくてはならない難しさもあり、
お客様と同じ気持ちを実感できています。

完成は来年2月頃の予定。
出産時期と重なっており、現場に足を運ぶことが出来ないので、
お義父さんお義母さんから届く日々の工事の進捗報告を楽しみに過ごそうと思います。
写真は、先日現調がてら夫の実家に帰った際、
アイデアを盗みに立ち寄ったパティスリー&カフェ『Hiver bosque(イヴェールボスケ)』さん。

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4年前に建築家 堀部安嗣さんの設計によって建てられた平屋建て一軒家は
木と黒を基調とした落ち着きのある店内と、
白山を望めるロケーションがとても素晴らしかったです。
店内の家具は地元の工房でつくられたものとか。
(残念ながら店内は撮影禁止でした。)

ケーキとコーヒーも最高。

片山津温泉のはずれにあり、周りに何もない場所なのですが、
日曜日の午後の店内はかなり混んでましたよ。
お近くにこられた際は、是非立ち寄られてはいかがでしょうか。