スタッフ日誌

展覧会「日本の家」に行って

  • 建築
  • 2017.09.02
  • 南浦和店

先日、東京国立近代美術館で開催されている展覧会「日本の家~1945年以降の建築と暮らし」に行ってきました。

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戦後、目覚しい勢いで発展を遂げた日本の住宅産業。

大量生産のためにメーカーが生まれ、効率を上げるために様々な施工技術が編み出され・・・
住宅産業がどういった歴史をたどってきたか、約75件の住宅建築の展示物を通して、垣間見ることができました。

展示は時系列ではなく、13のテーマに分類されているのが特徴。
そのテーマは時代性や社会性を反映して決められていました。

ある一時期のみ大きな流行を生み出し消えていったもの
(たとえば高度経済成長期に重宝された、宇宙船のようにコンパクトな都市型住宅)

長きにわたり日本の住宅で大切な要素になっていったもの
(たとえば「軽さ」という概念)

一度消えたものの、またその良さが見直されたもの
(たとえば「町屋」と呼ばれる狭小住宅のかたち)

様々な波が住宅産業で起こり、今に至ることが分かりました。

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400点を超える図面や模型、写真や映像などの展示物の数々。
私も大学生の頃、必死に作っていたなぁとなつかしく思いながら、
プロによる緻密な作品を見て、勉強になりました。

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後半の展示スペースは写真撮影も可能。
「どんどんシェアしよう!」という案内文が、時代を物語っているなぁと感じつつ、私もたくさんカメラにおさめてきました。

少しばかり建築現場の知識がついた今見ると
「施工が大変そうだなぁ・・・」「どんな方法でつくったのかな?」
「アフターメンテナンスはどうするのだろう?」などと疑問がわいてきて、
大学生の頃とはまた違った見え方がして、新鮮でした。

社会人になってから遠ざかってしまっていた、展覧会めぐり。
良い刺激を受けたので、これからもたくさん足を運んでインプットを増やしていきたいなと思います。

展覧会は今年10月29日まで開催されています。
みなさんも、ぜひ行ってみてください!