スタッフ日誌

ツーバイフォー工法で
どのようなリフォームができるのか? その1

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  • 2017.11.16
  • 千歳烏山店

こんにちは!リフォームのTAKEUCHIです。

みなさんはご自宅がどのような工法で立てられた住宅なのか、ご存知ですか?
主な住宅の工法には、以下の6種類があります。
在来工法(木造軸組工法)、ツーバイフォー工法(木造枠組壁工法)、プレハブ工法(軽量鉄骨造)、重量鉄骨造、鉄筋コンクリート造(RC造)、ログハウス。
これほど多くの工法が存在す日本は、世界的にも珍しいそうです。

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日々の暮らしではあまり気にならない工法ですが、リフォームする際には必ず確認すべき点です。
特に日本の家屋の70%が在来工法(木造軸組工法)で建てられているといわれています。ツーバイフォーの11%とあわせ、8割が木造で建てられた住宅ということになります。特に今回は、「リフォームに向かない」といわれるツーバイフォー工法についてのお話です。

ツーバイフォー工法は在来工法(木造軸組工法)にはない特徴を持っています。在来工法(木造軸組工法)とツーバイフォー工法の強みと弱みを比較しつつ、ツーバイフォーの住宅は本当にリフォームに向いていないのか、検証してみましょう!

 目次
1. ツーバイフォーはリフォームには向いていない?
2. ツーバイフォー工法ってどんな工法なの?
3. 在来工法とツーバイフォー、何が違うの?

1. ツーバイフォーはリフォームには向いていない?
「ツーバイフォー住宅だったので、リフォームが出来ないと思い、中古住宅購入をあきらめました」なんて声を聞くことがあります。
確かにツーバイフォー工法は在来工法に比べ、動かすことの出来る壁が少なく、間取りの自由度は下がります。在来工法は柱や梁で建物の重さを支えているのに対し、ツーバイフォー工法は壁で支える工法であるためです。
では、ツーバイフォー工法は本当にリフォームに向いていないのでしょうか?

2. ツーバイフォー工法ってどんな工法なの?
ツーバーフォー工法とは木造建築の工法で「木造枠組工法」とも言われています。
何故、ツーバーフォーと呼ばれているかというと、メインの構造部分である壁に「2インチ×4インチ」の木材が使われていることから、この名称がついたと言われています。
その他、この工法でよく使用される木材としては、ツーバイシックス(2×6インチ)、ツーバイエイト(2×8インチ)、ツーバイテン(2×10インチ)などがあります。

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こうした均一サイズの角材と構造用合板を釘で接合して、箱状の空間を作り、組み合わせていく工法がツーバイフォー工法というわけです。
北米木造住宅の90%がツーバイフォー工法で立てられているほど、ポピュラーな工法です。対して、従来日本にある工法は、在来工法(在来軸組工法)と呼ばれています。ツーバイフォー工法は19世紀始めの北米で生まれたそうです。西部開拓時代で人手が足りず、簡単に丈夫な住宅を建てるためにうまれた工法でした。

3. 在来工法とツーバイフォー、何が違うの?
在来工法(在来軸組工法)とツーバイフォー工法では、大きく2つの違いがあります。
均一規格の材料で面を作り、組み合わせて空間を作るツーバイフォー工法に比べ、在来工法では、柱と梁の軸組で組み立てていきます面で作るツーバイフォーに対し、線で作る在来工法といったイメージです。
またツーバイフォーは規格化された材料で作る分、高度な技術は必要ないのですが、一定の「構造ルール」の下で作る必要があるため、設計の自由度はやや低くなってしまいます。一方、在来工法は、設計の制約が少ない反面、工法が複雑で、高度な職人の技術が要求されます。

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次回も引き続き、「ツーバーフォー工法でどのようなリフォームができるのか?」をテーマに、ツーバイフォー住宅の特徴や、リフォームで注意すべき点などお伝え致します!
お楽しみに!

記事:世田谷区 千歳烏山店