将来を見据えたシニア向け介護リフォーム その1
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- 2018.01.07
- 成増店
あけましておめでとうございます。
リフォームのTAKEUCHI成増店です。
本年もよろしくお願いいたします。
この時期の寒さは気持ちが引き締まり気持ちがいい反面、やはり寒いと体が縮こまってしまいますね。体がこわばって、お家の中で怪我をしてしまうシニアの方々が多いそうです。私のまわりでも、シニアの方々がより暮らしやすくなるリフォームのご依頼が増えてきています。
今回は、寒い冬も怪我なく安心して暮らせる、住まいのリフォームポイントをご紹介したいと思います。
最後には介護保険のしくみや助成金についてもご紹介したいと思います。
1.シニアが怪我をしやすいのは家の中?
2.シニアになっても安心できる住まいのリフォームポイント
1.シニアが怪我をしやすいのは家の中?
65歳以上のシニア層が日本では急速に増加しています。2015年時点での65歳以上の人口割合は26.7%ですが、2025年には30%を超え、2060年には40%に達する予測となっています。つまりシニアが快適に暮らせる社会環境の整備が、日本の社会的課題となってきていると言えます。
では私たちが多くの時間を過ごす、住宅での環境はどうでしょうか。
内閣府の調査によると、高齢者の事故発生箇所としては、住宅が77.1%と最も高くなっています。中でも「居室」が45.0%と最も多く、「階段」18.7%、「台所・食堂」17.0%の順となっています。ちなみに高齢者の一般道路での事故の割合は6.9%。高齢者の家庭内事故の発生率は、交通事故よりも高いことが調査に示されています。これをみてみると、家庭内での事故を減らすことが、シニアの快適な生活にとって、大事だということがわかります。
2.シニアになっても安心できる住まいのリフォームポイント
次は具体的に、どのような点に配慮すれば、シニアにとって安心・快適な住まいになるのか、見ていきましょう。
【転倒・転落を防ぐ】
まず最初に考えるべきは、転倒・転落を防ぐことです。
家庭内でのシニアの事故のきっかけとして、以下のデータがあります。
①不慮の溺死および溺水35.7%
②その他不慮の窒息26.6%
③転倒・転落22.2%
以下は家庭内でよくある転倒・転落の原因と対策です。
原因① 敷居の小さな段差でのつまづき
対策① 段差の解消
原因② 浴室内で滑って転倒
対策② 滑りにくい素材に変更、手すりの取付
原因③ 玄関の上がり框や階段などの段差につまづく、すべる
対策③ 段差の解消、階段の滑り止め(ノンスリップ)の取付
原因④ ベットや布団からの立ち上がり時の転倒
対策④ 段差のある箇所や暗がりとなりやすい箇所に照明器具や確実に操作しやすい目立つスイッチを取付する
転倒・転落では足腰を痛めやすく、シニアの場合は長引くことがあるため、特に注意したい点です。
また上記にあげた以外にも、段差や注意すべき箇所の床や壁紙の色を変えたり、カーテンなどの配色で、注意喚起することもできます。
今回は、シニア世代の怪我をしやすいポイントや、住まいの工夫についてお話しさせていただきました。来週は、さらに住まいの具体的箇所とリフォームポイントを紹介させていただきます。
また介護保険の助成金についてもお話させていただきます。お楽しみに!