スタッフ日誌

耐震補強リフォームで安心の我が家に!<対策編>

  • リフォーム・リノベーション
  • プランニング
  • 施工
  • 建築
  • 2019.04.11
  • 南浦和店

こんにちは、リフォームのTAKEUCHIです。

暖かい日が続いてすっかり春の気分でしたが、急に寒くなったり、変わりやすい天候が続いてますね。体調管理にはくれぐれもお気を付け下さい。
さて、今週も引き続き「耐震補強リフォーム」 についてお話しさせていただきます。

目次
家の耐震性能は耐震診断で確認できます
耐震リフォームの種類

●家の耐震性能は耐震診断で確認できます

20190411photo01
皆さんのお家は、建てられてからどのくらいの年月が経過しているでしょうか?
家の耐震性能は、単純に築年数だけでは判断できません。しかし、昭和56年(1981年)6月に建築基準法の耐震基準が大きく変わっているため、それ以前に設計された建物は、現在の耐震基準を満たしていない可能性が高いのです。

新耐震基準は、「震度6強の大地震が発生しても、建物が倒壊しない」ために定められているものです。この基準を満たしている建物であれば、もし地震で部分的に壊れたとしても、基本的には全壊することなく、住人の命が守られます。
ちなみに、この新耐震基準ですが、平成12年の改定時にはさらに厳しくルール作りがされています。

・耐震構造が不安なときには耐震診断を受けてみましょう
耐震診断は、建築士事務所(設計事務所)や工務店に依頼し、受けることができます。また、インターネットでも、自身で簡易的な診断を行うことが可能です。
インターネットでできる「誰でもできるわが家の耐震診断」/参照:日本建築防災協会HP

業者に診断を依頼すると、木造住宅の場合10~20万円前後の費用がかかります。ただし、自治体により補助金が出る場合も多いので、その後の耐震工事とともに、補助制度を確認しておくようにしましょう。
住宅リフォームに関する支援制度検索サイト/参照:地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト

耐震診断では建物を詳しく調査し、耐震性を、計算により数値化します。その数値が1.0未満の場合は、大きな地震により建物が倒壊する恐れがあるため、耐震補強工事が必要である、と判断できます。

耐震診断評価イラスト

●耐震リフォームの種類
では次に、耐震工事にはどのようなものがあるかをご紹介しましょう。
耐震性を向上させるのに重要なポイントは、主に屋根、基礎、接合部、壁(耐力壁)の4か所です。それぞれ、以下のような作業を行います。

【屋根】

屋根葺き替え工事様子
建物が重いと地震の力が大きくかかるため、軽くするために屋根葺き材を見直します。特に瓦屋根は重いので、他の軽い材料に変えることで耐震性能の向上が見込めます。

【基礎】

添え基礎工事様子
新耐震以前の建物は、コンクリートで基礎が造られていたとしてもその中に鉄筋が入っていないことが多く、構造上問題のあるひび割れが見られることがあります。この場合は、既存の基礎に鉄筋入りの基礎を新規で添えたり、首都高速道路の橋脚の補強で見られるような炭素繊維を基礎に貼り付けて補強したりします。

【接合部】

耐震金物設置様子
柱や梁、筋交い、土台といった部材の各接合部も重要です。接合部が外れると、各部材の耐力があっても倒壊してしまうので、ここを金物で補強する必要があります。

【壁】

耐震壁工事様子
一番重要な壁(耐力壁)の見直しです。建物の構造を強くするためには、耐震性のある壁がバランスよく配置される必要があります。耐力壁は、よくある筋交いや構造用合板といったもの以外にも、施工業者によって耐震補強用のブレースなどさまざまな工法があり、工事費や工期、施工後の見た目にも違いがあります。しっかり比較して、検討したいですね。

いかがでしたでしょうか。
耐震工事には工法によって、簡単なものから大掛かりなものまで、様々な種類があります。
自治体から補助金が出ることも多いため、古くなった内外装や設備のリフォームまで、耐震工事のついでにまとめて検討してみてはいかがでしょうか。住宅の安全確保とともに、快適で住みやすい環境を整えるのもおすすめですよ。

記事:埼玉県さいたま市南区 リフォームのTAKEUCHI南浦和店