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断熱材の種類と特徴~断熱工法にも違いあり!~

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  • 2019.07.04
  • 杉並永福店

こんにちは!リフォームのTAKEUCHIです!

梅雨があけると本格的な夏の到来ですね。いつもの暑い夏が始まります。
日本は四季があるから風情があるとわかっていても、自宅では外気温に関わらず、できるだけ快適に過ごしたいものです。

夏は涼しく、冬は暖かく過ごすために住まいの断熱は欠かせません。また、高い断熱性能があれば冷暖房費も抑えられるので、省エネに繋がります。
そこで、今回は住宅の断熱をテーマに、断熱材の種類や断熱工法を紹介します。

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目次
●快適に過ごせる断熱材の種類は?
●断熱の工法で使用できる材料が制限される

●快適に過ごせる断熱材の種類は?
断熱材は、大きく「繊維系」と「発泡プラスチック系」に分けられます。ここではそれぞれの特徴についてご紹介します。

・繊維系の断熱材
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繊維系の断熱材には、「無機繊維系」と呼ばれるガラス繊維のグラスウールや、鉱物の繊維からできたロックウールがあります。これらは比較的安価で軽く、不燃性なので火事に強いという特徴があります。しかし、湿気に弱く、また国の定める基準以下ではあるものの、ホルムアルデヒドなどの有害物質を少量含んでいるマイナス面もあります。
一方、「天然繊維系」と呼ばれるものには、新聞等の古紙から作ったセルロースファイバーや、ウールプレスがあります。無機繊維系と比べると安全で湿度調節機能にも優れますが、値段が少々高くなります。

・発泡プラスチック系の断熱材
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樹脂を発泡させて空気を充填した材料で、成形されたボード状のものと、吹き付けタイプのものがあります。代表格は、ポリスチレンフォームや硬質ウレタンフォームです。ボード状で軽いため加工がしやすく、湿気にも強い反面、小さな隙間の施工が難しいなどの課題があります。
しかし、吹き付けタイプの硬質ウレタンフォームであれば、小さな隙間や凸凹が多い場合にも使用できます。一般的には繊維系よりも断熱効果が高いため、費用も相応に高くなるという傾向があります。

 

●断熱の工法で使用できる材料が制限される
断熱材は、施工する部位によって断熱材の種類も考えなくてはなりません。まず大前提として、断熱の効果を十分発揮するためには、家を丸ごとすっぽりと断熱材で囲む必要があります。そこで採用されるのが、「内断熱工法」もしくは「外断熱工法」です。
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・内断熱工法
通常は外壁、最上階の天井(又は屋根)、1階の床に断熱材を施工します。これまで木造であれば、軸組の木材の間に断熱材をはめ込む「内断熱工法」が主流でした。通常は外壁側では柱や筋交いを避けて繊維系のグラスウールなどをはめ込みますが、この方法では断熱材で覆われていない木材の部分を介して熱の出入りが生じてしまうため、断熱効果が高いとは言えません。

・外断熱工法
「内断熱工法」に対して、軸組の外側の外壁裏面に断熱材を施工する「外断熱工法」は、軸組をすっぽり覆ってしまうことで、高い断熱効果を実現します。細かいはめ込み作業が不要なので、断熱効果の高いボード状の発泡プラスチック系断熱材を使用できる点もメリットでしょう。
モルタルやタイルといった重い壁には採用できないという欠点もありますが、断熱性能だけで考えると、外断熱工法に軍配が上がります。

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断熱材は適材適所に使うことが重要です。個々の材料の断熱性だけにとらわれず、家全体の断熱性能や気密性の確保も含めて考えるようにしましょう。
リフォームのTAKEUCHIは、断熱リフォームに限らず、理想のお住まいにするための様々なリフォームのお手伝いをしております。ぜひお気軽にご相談ください。

記事:杉並区和泉 リフォームのTAKEUCHI杉並永福店