師走も半ばを過ぎ、色とりどりのイルミネーションが街を美しく飾る季節となりました。街中でクリスマスソングが聞こえてくると、今年も押し詰まってきたのをしみじみと実感します。
さて、今回お届けするのは耐震診断についてのお話です。今後も高い可能性で大規模地震が起こるとされる日本では、どこで暮らしていても住まいの耐震性能について、一度見直す機会を持つことが必要といえるでしょう。そこで以下では、耐震診断の種類と流れ、そして耐震補強に効果的なリフォームについて解説します。大切な家族や財産を守るためにも、新しい年に向けて地震に強い住まいづくりを学んでいきましょう。

当社リフォーム実例：壁を抜いて開放的なLDKにしました。耐震上抜くことのできない袖壁は、筋交いを見せる形で残し、空間のポイントにしました。<詳しくはこちら>

●3種類の耐震診断～その流れと費用は？
大きな地震が発生したとき、身の安全や生死を分ける要素の1つが建物の耐震強度です。日本各地で地震が頻発する昨今、自宅の耐震性について不安を感じる方は決して少なくありません。耐震診断では、建築基準法で規定された耐震基準に照らし合わせることで、どの程度の揺れに耐え得る建物なのかが調べられます。
耐震診断を行うべきかどうかの判断基準となるのが、その建物の築年数です。現在の耐震基準は昭和56年に見直しが行われ、それ以前に比べて基準が強化されました。そのため、昭和56年よりも前に建設された建物は、耐震性が不十分である可能性が考えられます。特に木造建築は注意が必要といえるでしょう。

ここで耐震診断の種類と流れをご紹介します。診断の種類には、簡易診断、一般診断、精密診断の3つがあります。簡易診断は耐震診断問診表を用いたご自身でもチェックできる方法です。今ある住まいへの理解を深め、耐震性への予備知識を得る機会にもなります。
専門家の手によって行われる一般診断では、図面や目視により、地盤や基礎、建物の傾きなどを調査したのち、耐震性能が評価されます。さらに精度の高い調査を行いたいときには、詳細診断を実施し、壁の一部をはがして内部に至るまで建物の状態を確認します。
診断費用の目安は、一般診断で10万円以上、精密診断で20万円以上を想定しておくと良いでしょう。建物の構造や種類、延べ床面積によっても費用に差が出るので、見積もり依頼の上、検討してみてください。

●耐震補強で行うべきリフォームとその実例
古い住宅には、家の土台となる基礎部分に鉄筋が入っていないものも含まれます。十分な強度がない住宅は、地震の際に崩壊するおそれがあります。基礎への対策としては、ひびの補修をはじめ、丈夫な炭素繊維プレートで補強する方法や、鉄筋コンクリートの打ち増しなどが考えられます。
壁対策には、筋交いなどで補強し、地震などの横からのエネルギーに対応できるよう工夫された耐力壁が有効といわれています。その他、柱・筋交いなどを耐震用の金具で補強する方法や、瓦から金属ルーフへの変更で屋根の軽量化を図る方法などもあり、耐震診断の結果に基づいて、建物の状態に応じたプランニングが行われます。

当社リフォーム実例：耐震補強プランを基に、新たに柱と筋交いをプラスし耐震金物で固定。耐震補強を行っています。<詳しくはこちら>

以下は、築40年の一戸建ての間取り変更と耐震補強を行ったリフォーム事例です。基礎をはじめ、柱・梁の補強も行い、構造上取り外しができない柱は、色や素材に配慮してインテリアとの調和を図っています。詳しくはこちらをご覧ください。

当社リフォーム実例：上記施工中の実例の完成写真です。リビングの中央に位置する壁は、筋交いを見せる形で残しました。<詳しくはこちら>

リフォームのTAKEUCHIには、耐震診断を行う木造住宅耐震診断士が在籍し、皆様の安心・安全な住まいづくりのお手伝いをしています。悪質な業者による耐震診断の勧誘も行われているので、診断を依頼する際は資格の有無を確認することをおすすめします。古い家屋にお住まいの方や、自宅の強度に不安がある方は、耐震に関する豊富な知見を持った木造住宅耐震診断士にぜひ相談してみてください。

リフォームのTAKEUCHIでは、木造住宅耐震診断士による耐震診断を実施し、プロならではの視点から建物の状態に適したプランをご提案しております。いざというときに人命にも関わる建物の耐震性に不安を感じている方は、ぜひご相談ください。安心して毎日を過ごしていただけるように、精一杯サポートをしてまいります。

 

記事：練馬区豊玉北　リフォームのTAKEUCHI西武練馬店