1月も末となり、暖かい場所ではそろそろ梅の花を見られる時期がやってきました。冬の寒気に耐え、凛と咲く梅の花を見ると、季節が少しずつ春へと向かっているのを実感します。

さて、今回のテーマは二世帯住宅へのリフォームです。世代の異なる家族が一つ屋根の下で気持ちよく暮らしていくには、住まいづくりにちょっとしたコツや工夫が必要です。以下では、二世帯住宅のメリットやデメリットを解説し、実例を交えながら、充実した二世帯リフォームを実現するためのヒントをお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。

当社リフォーム実例：二世帯での居住をきっかけに、事務所として使っていた部屋をリフォーム。断熱対策も行い快適な空間になりました。<詳しくはこちら>

●二世帯住宅にしてよかった？そのメリット・デメリット
二世帯住宅のメリットやデメリットをあらかじめ理解しておくことは、住み始めてからの「やはりこうしておけばよかった……」という後悔を防ぎ、リフォームを成功へと導くための大事なポイントです。

二世帯住宅のメリットの1つに、親世代と子世代が協力して家事や育児などを行えることが挙げられます。親世代が病気などで看病や介護が必要になったときも、お世話をしやすい環境といえるでしょう。
2つ目には、経済面での負担を軽減できることが挙げられるでしょう。施工費や光熱費を折半することも可能ですし、一定の条件下では固定資産税などの軽減措置を受けられる場合もあります。

一方で、親世代と子世代のライフスタイルの違いは、生活上のストレスを生じさせる可能性もあります。例えば、親世代の活動時間帯は朝が早く、子世代は夜遅くまで活動する傾向にある場合、互いの生活音が睡眠を妨げる原因となりがちです。
また、水まわり設備や玄関、リビングなどを共有するケースでは、必要なときにトイレや洗面所を使えない、家事や外出の際に互いの目が気になる、人を気軽に呼べなくなったなどの問題も発生するかもしれません。
対策としては、まず生活音を軽減するため防音・遮音を行うことが効果的です。プライバシーや生活の利便性を確保するために、共有スペースが少ない間取りを選択する方法もあります。

二世帯リフォームに際しては、プランナーとともに起こり得る問題を事前に洗い出し、解消に向けた対策を講じることができれば、親世代と子世代の両方にとって快適な住まいを実現することは十分に可能といえます。

 

●二世帯住宅の3タイプとリフォームの実例をご紹介
ここで、代表的な二世帯住宅の間取りタイプを3つご紹介しましょう。

1つ目は【完全分離型】です。共用スペースを作らず、トイレや浴室、キッチンなどの水まわり設備も別々に設けます。プライバシーを重視したいケースではおすすめですが、一方で、設備を分けることにより費用が高くなる傾向もあります。
2つ目は【完全同居型】です。個室などを除き、生活に必要な設備などは両世帯で共有します。施工費を抑えられ、互いの交流は増えるものの、プライバシーを確保したいときにはあまり向かないでしょう。
3つ目は、玄関や浴室などの住まいの一部を共有する【部分共用型】です。どの部分を共有するかは自由に決められますが、ご家族の状況や将来を見据え、後悔がないようにプランニングすることが必要となります。

家族みんなが満足できる二世帯リフォームには、各世帯の活動時間帯や要望を考慮した間取りや住まいの機能を取り入れるだけでなく、それぞれが心地よい距離感を保ちながら、楽しく暮らしていくための工夫も大切です。

当社のリフォーム事例でも、明るい南側に家族の集まる広々としたLDKを作り、それぞれの趣味や時間を楽しむ工夫には、趣味やコレクションしている物を飾る、ギャラリー風の棚も設置しました。趣味を楽しみつつ、家族が思い思いに暮らしを楽しめる住まいを目指しました。

当社リフォーム実例：家族の集まるLDKを明るい南側へ移動。壁もなくし、広々とした団らんの空間ができました。<詳しくはこちら>

またこんなアイデアもおすすめです。完全同居型の場合でも、玄関先は広くしておくと、大人数の靴の収納にも困らず、お客様もお招きしやすいゆったりとした空間になります。

当社リフォーム実例：玄関框をアールにし、土間部分を広くとりました。<詳しくはこちら>

後悔のない二世帯リフォームを行うには、リフォームの担当者も交え、各世帯のライフスタイルや生活時間帯、要望などを明確にし、家族が快適に暮らすための対策をしっかりと立てることが大切です。リフォームのTAKEUCHIでは、それぞれのご家庭に合わせた二世帯リフォームのご提案を承っております。ぜひお気軽にご相談ください。

 

記事：世田谷区南烏山　リフォームのTAKEUCHI千歳烏山店