スタッフ日誌

外壁塗料の種類と耐用年数は?知っておきたい基礎知識

  • リフォーム・リノベーション
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  • 2020.02.13
  • 高崎店

こんにちは、リフォームのTAKEUCHIです!
まだまだ寒い日が続きますが、梅のつぼみがほころぶ季節となり、日本ならではの四季の移ろいを実感できるのは、この季節の醍醐味でもありますね。

さて、冬の寒さや厳しい雨風は、私たちだけでなく、建物にも大きな影響を与えます。実は、建物の維持に重要な役割を果たしているのが外壁塗装です。年々進化を遂げており、塗料と一口にいっても、素材や機能によってさまざまな種類がそろっています。そこで今回は、外壁塗料の主な種類とその特徴、耐用年数に加え、一緒に行っていただきたいおすすめのリフォームをご紹介します。

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目次
●耐久性や防汚性は?主な外壁塗料の特徴と耐用年数
●機能性に優れた外壁塗料と一緒に行いたいリフォーム

●耐久性や防汚性は?主な外壁塗料の特徴と耐用年数
外壁塗装は、建物の外観を整えるだけでなく、建物を守り、維持する役割を持っています。その建物に適した塗料を選び、計画的なメンテナンスを行うことは、建物の寿命を延ばすことにもつながります。

20200213photo04当社リフォーム実例:外壁塗装のための足場を設置、この機会に屋根も塗装を施しました。

外壁塗料は、種類によって特徴や耐用年数が大きく異なります。塗料の機能に関わる合成樹脂の種類で分類したウレタン系、シリコン系、ピュアアクリル系、フッ素系の塗料を、特長とともに解説します。

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・ウレタン系塗料
密着性や弾力性に優れ、塗装しやすいのが特徴です。光沢感もあり、色も豊富にそろっています。紫外線や水に弱く、汚れがつきやすいデメリットもありますが、ほかの塗料と比べて安価です。硬化剤の種類や量を変えることで、多様な場所・用途に活用できます。耐用年数は8~10年が目安です。

・シリコン塗料
ウレタン系塗料よりも耐久性が高く、光沢もあり、費用対効果の高い塗料と言われています。価格は比較的安価で、耐用年数は10~15年と長めですが、付着性にやや欠ける面もあります。油性と水性、1液型と2液型といった分類があり、それぞれに特性が異なることを踏まえて選ぶことが大切です。また、付着性が弱いという特性上、重ね塗りには下塗りに注意が必要です。

・ピュアアクリル系塗料
従来あるアクリル塗料から不純物を取り除き、耐久性や防水性などを高めたのがピュアアクリル系塗料です。弾性塗料という特性上汚れやすいです。また、壁に「浮き」が生じやすいため、下塗り段階からしっかりと塗料を乾燥させることが必要です。価格は高めですが耐用年数は長く、15年が目安となっています。

・フッ素系塗料
紫外線や熱に強く、防汚性にも優れた機能性の高い塗料と言えます。つや・光沢感があり、美観に優れているのも特長です。塗膜が硬めであることから、シーリングの後打ちをする、ひび割れが起こりやすいモルタルには弾性タイプを使うなど、塗り方を工夫するとよいでしょう。耐用年数は15~20年と長期に及び、価格はシリコン塗料よりも高価です。

価格と耐久性、特長で分け、大きく4つの塗料をご紹介しましたが、近年ではさらに遮熱性や防汚性、環境に配慮したものなど、プラスαの機能を持った塗料が増えてきました。次にご紹介しますのは、そんなプラスαの機能の塗料です。

●機能性に優れた外壁塗料と一緒に行いたいリフォーム
建物の美観や保護といった基本的な機能に加え、特殊な機能を備えた外壁塗料も登場しています。

・ラジカル系塗料
紫外線や水によって発生する劣化因子のラジカルを抑制する機能がある塗料です。光沢感を備え、汚れに強く、フッ素系塗料よりも安価であることから、今後の普及が予想されます。水溶性なので、ムラになりにくく塗りやすさも優れています。耐用年数は12年~16年と長いのも特徴です。

・光触媒塗料
太陽光によって化学反応を起こし、雨で汚れを流すセルフクリーニング機能を備えた塗料です。遮熱効果や空気を浄化する機能などもあります。一方で、太陽が当たらない場所では効果を発揮しない、価格が高いといったデメリットも見られます。特殊な施工方法のため、職人により塗り方にばらつきが見られる、通常より塗り行程が多いという点も挙げられます。耐用年数の目安は15~20年です。

20200213photo02当社リフォーム実例:防汚採用のある光触媒塗料で、ギリシャをイメージした白で塗り替えました。<詳しくはこちら>

・無機系塗料
セラミックやケイ素などを含む塗料で、紫外線に強く、耐候性に優れた性質を持ちます。防汚性や不燃性が高いのも利点ですが、ひびが入りやすく高価という面もあります。特性を十分に発揮させるには、塗料を均一な厚みに塗る必要があるため、高い塗装技術が求められます。耐用年数は20年以上とも言われています。

・遮熱系塗料
熱の影響を防ぐ効果のある塗料で、光熱費の節約やエコにもよいとされており、夏の暑さ対策に用いられることもあります。価格は高めで、汚れにより遮熱効果が下がることもあるので注意が必要です。扱いにくい塗料のため、ムラなく塗る技術力が必要です。耐用年数は15年以上が目安となっています。

20200213photo01当社リフォーム実例:遮熱性の高い高千穂シラスの塗料で、こだわりのツートンカラーに塗り替えました。<詳しくはこちら>

合わせて8つの代表的な塗料をご紹介しましたが、お住まいに合う塗料は見つかりましたでしょうか?また、塗料は機能だけでなく、色合わせやツヤの仕上げ方でも印象が大きく違ってきます。

大切な我が家を末永く守るためにも、外壁塗装は欠かせないものです。せっかくなら建物に合わせて選んだこだわりの塗料で彩りたいと思う方も少なくないでしょう。リフォームのTAKEUCHIでは、プロならではの知識と経験に基づき、お客様のご要望の実現に向けたご提案をしてまいります。ぜひお気軽にご相談ください。

記事:高崎市上中居町 リフォームのTAKEUCHI高崎店