スタッフ日誌

住まいの断熱対策は窓際から~暑さ・寒さを和らげる窓リフォームとは?

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  • 2020.03.12
  • 西武練馬店

こんにちは、リフォームのTAKEUCHIです。

日ごとに春の気配が濃くなってきましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。新暦の3月5日ごろから春分にかけての時期は、二十四節気で「啓蟄(けいちつ)」と呼ばれ、冬の間、土の中にこもっていた虫たちが外にはい出してくるころとされています。早春の草花や昆虫、鳥たちのさえずりなど、春の萌芽を探しに散策へ出かけてみるのにもよい季節ですね。
今回お届けするのは、家の断熱を考える上で重要な窓のお話です。夏や冬も快適に過ごせる住まいを実現するには、厳しい暑さや寒さを窓際でシャットアウトすることが大切です。以下では、窓枠や窓ガラスといった窓の断熱対策に役立つ情報をお伝えします。

20200312photo01当社リフォーム実例:床暖房の設置と合わせて、窓も断熱効果の高い複層ガラスの二重サッシにしました<詳しくはこちら>

目次
●住まいの寒さ・暑さ対策のポイントは窓
窓際の断熱対策に効果を発揮する複層ガラスとは?

●住まいの寒さ・暑さ対策のポイントは窓
住まいの断熱性能を高めるには、壁・床・天井に断熱材を入れたり、外壁・屋根に断熱性の高い塗料を使用したりするなど、いくつかの方法があります。YKK APの算出によると、夏に窓から入ってくる熱は全体の74%を占め、冬に窓から逃げていく熱は全体の52%とされています。このことから考えても、住まいの断熱に窓の対策は不可欠といえるでしょう。
窓の断熱性能は、室温だけでなく、結露・カビの発生や光熱費の増減にも関与しています。逆にいえば、熱の出入りが多い窓にしっかりと断熱対策を施すことが、快適で暮らしやすい住まいづくりにもつながるといえます。

20200312ill01参考:YKK AP 「かんたんマドリモ断熱窓」カタログ

断熱効果のある窓にもいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
よく見られるのが内窓です。二重窓とも呼ばれ、2枚の窓を重ねて取り付けることで窓の間に空気の層を作り出し、断熱機能を高めます。結露の予防、既存の窓をそのまま使えるといった利点があるものの、窓の開閉や掃除に手間がかかるなどのデメリットもあります。

20200312photo03参考:LIXIL「インプラスウッド/インプラス

窓枠の部分にあたるサッシは、その素材が窓全体の断熱性能に大きく影響します。広く普及しているアルミサッシは軽量で、耐久性があり、安価ですが、断熱性は低いのが難点です。
一方、断熱性の面で注目されているのが樹脂サッシです。熱が伝わりにくい樹脂の性質を利用し、気密性が高く、結露も抑えます。デザインのバリエーションも多く、世界的にも広く普及しているサッシです。デメリットとしては、アルミ製よりも耐久性が低い、紫外線に弱い、価格が高いといったことが挙げられます。
アルミと樹脂のよいところを組み合わせたアルミ樹脂複合サッシも登場しており、使用環境に応じて、選択肢に加えてみるのもよいでしょう。

 

●窓際の断熱対策に効果を発揮する複層ガラスとは?
内窓の設置やサッシの交換以外で、窓の断熱性に深く関わるのが、窓ガラスの種類です。一般的な窓ガラスは1枚のみでできていますが、断熱性能を高めた複層ガラスは、2枚や3枚といった複数枚のガラスで作られています。
複合ガラスでは、ガラスの間にスペーサーという部材を入れ、内部に中空層を作り出しています。熱を伝えにくいアルゴンガスや空気などが中空層を満たすことで、優れた断熱性を発揮する仕組みです。

20200312ill02参考LIXIL「エルスターS ガラス高性能化」

複層ガラスの中でも、ガラスの内部にLow-E金属膜を貼ることで、さらに断熱性を高めたのがLow-E複層ガラスです。2枚のガラスのうち、外側にLow-E金属膜を貼ったLow-E複層ガラスは断熱だけでなく、遮熱にも優れています。特に、夏の強い日差しをさえぎりたい場所におすすめです。
複層ガラスのデメリットは、一般的なガラスと比べて価格が高めであることに加え、サッシの素材によっては、結露の発生を防げないことです。結露の防止を考えるなら、断熱性の高いサッシへの交換も検討してみるとよいでしょう。

また、中空層が真空状態の複層ガラスは真空ガラスと呼ばれます。魔法瓶と同じ原理が採用され、真空層が熱の伝わりや対流をさえぎります。通常の複層ガラスよりも高い断熱性を備えていますが、その分値段は高くなります。主な商品には、日本板硝子のクリアFitやスペーシアがあり、製造元の日本板硝子によると、スペーシアの断熱性能は一般のガラスの約4倍に及ぶとされています。

 

20200312photo02当社リフォーム実例:二重サッシも様々な素材があり、無垢の木でつくられたWOODONEの無垢の木の内窓 「MOKUサッシ」などもあります。<詳しくはこちら>

熱の出入りが大きい窓は、住まいの暑さ・寒さ対策をするうえで要となる場所です。夏・冬の光熱費が気になっている方も、ぜひ窓の断熱リフォームを検討してみてください。リフォームのTAKEUCHIでは、お客様のご要望に合わせて、住まいの機能を向上させるリフォームプランを提案してまいります。ぜひお気軽にご相談ください。

記事:練馬区豊玉北 リフォームのTAKEUCHI西武練馬店