スタッフ日誌

外出自粛の家時間に彩り、漆器のある暮らし

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  • 2020.05.11
  • 広告宣伝部

4月から続いている巣ごもり生活ですが、皆さんは如何お過ごしでしょうか?外出が減った分、家の中のお片付けやお掃除、お部屋の模様替え等々、普段中々できないこともこの際、思い切って実行してみた方も多いのではないでしょうか?

こんな日々だからこそ、いつもと少しだけ違う、いつもより少しだけ楽しいことをやってみませんか?

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我が家では、家族みんなが集まった時やちょっとゆっくりと食事を楽しみたい時に、漆の器や重箱を活用しています。先日、急に夏のように暑くなった日、どうしてもそうめんを食べたくなったので、いろんな具材を重箱に敷き詰めて、外に出て、子供たちとちょっと楽しいそうめんパーティーにしました(笑)。いかがですか?重箱に入っている具材って、いつもよりも美味しそうに見えませんか?中身はそうめんでも、漆の重箱にいれるだけで、ちょっと豪華な気分になれるから不思議です。

また重箱だったら、蓋もついているので、万が一残ったとしても、ラップはいらないので、便利です!そのほか、煮物用のお椀や子供たちの大好きなお菓子を入れるお盆、煎茶を粉にするすり鉢、お箸など。「漆」は、使い方や発想一つで、実はもっともっと私たちの生活を楽しいものにしてくれる強い味方なのです。

漆って言うと、もしかしたら「お手入れが大変そう」「使うタイミングが分からない」と思って、漆の食器を敬遠される方も多いかもしれませんが、本当は全然そんなことはなく、使わないのは実にもったいないと思います。

漆器とは一般的に、木の器に漆の樹液を塗ったもので、陶磁器やガラス、金属に比べて熱を伝えづらいです。例えば熱い料理を漆器に盛っても、器自体が熱くならないので持ちやすい、一方お料理が冷めにくく、あつあつのままで楽しめます。

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そして、漆の自然の抗菌作用についても古くから利用されています。昔お料理を保存するための冷蔵庫やすぐ食材を購入できるスーパー、コンビニがなかった時代には、 おせち料理を数日間、漆塗りの重箱の中にいれて保管することもできたわけです。

更に、漆は水分量が多いため、下地となる木肌にしっかりと吸い付いて、非常にはがれにくく、劣化しにくいというメリットもあります。漆器の多くは、見た目が繊細ですが、実は自然界で最も強い素材とも言われるほどです。熱湯や酸・アルカリに対しても耐性がありますので、毎日の食事で気軽に使える食器です。

皆さんのお家のキッチンの吊戸棚の奥深くに眠っている重箱やお祖母ちゃんの代から使っているお盆など、お家の中に何かしら漆器という日本の伝統的な食器をお持ちではないでしょうか? ぜひこれからは活用してみてください。

ちょっとした工夫で、家時間はきっと、もっと心地よいものになるはずです。ぜひ皆さんの大事な家での時間を心地よく過ごして頂けたらと思います。