スタッフ日誌

壁紙はそこで住む人の個性 輸入クロスの楽しみ方

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  • 2021.02.04
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20200203photo02ワルパ・ストア・トウキョウ。棚に輸入クロスがズラリ。

先週、都内2か所の輸入クロスのショールームを見学してきました。
恵比寿にある「ワルパ・ストア・トウキョウ」と目白にある「テシード」です。

最近、海外ブランド壁紙も日本製に負けず劣らずの勢いになってきており、お客様の在宅時間をより楽しんで頂くために、海外輸入クロスの情報もお届けしたいと思い、訪問しました。
まず、全体的な感想ですが、2か所とも展示されている商品の色や柄、テクスチャの多さに圧倒され、ちょっと大げさに言うと「壁紙を見たというよりはアートに酔い痴れた」半日となりました。

20210204photo014テシード。色のグラデーションの違いや、質感も様々なクロスがありました。

20200203photo01ワルパ・ストア・トウキョウ。棚の下、窓の部分にも柄の素敵なクロスが貼ってあります。

一方、日本人のお家で利用すると考えると、海外映画やドラマのように、お部屋の全体に貼るのは少しハードルが高いかなというといのも正直な気持ちです。初めの一歩としては、リビングルームやベッドルームのアクセントとして一面の壁に貼ってみたり、ちょっと冒険してトイレやクローゼットに貼ってみたり、額縁に飾って絵画として楽しんでみるなど、気軽に始めてみるのがお勧めです。

◆柄、色が多すぎて、どう選べばいいの?

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貼りたい場所、壁の縦と横の寸法を測って、お部屋の写真もいくつかの角度から撮影して、ショールームに持っていき、アドバイザーの方と相談しながら一緒に選ぶのが、失敗しないコツです。
アメリカ、イギリス、オランダ、デンマーク、フィンランド、ルーマニア・・・いろんな国のいろんなブランドの輸入品があって、そして、デザインも植物や花をモチーフしたボタニカル柄や楽しいアニマル柄、格好いいジオメトリック柄(幾何学模様)、中国や日本の古い屏風からインスピレーションを受けたアジアンスタイル、今や大定番となった「フェイクデザイン」等々。
あなたのリビングルームの壁一面で、モネが描いた「睡蓮」が楽しめるようになるかもしれません。(参照:WALPAモネの睡蓮の壁紙)
「テシード」はホームページから簡単にサンプル請求もできるので、まず気になるものをピックアップして、サンプルを見て候補を絞ってからショールームに行くのもお勧めです。(参照:TECIDOホームページ)

◆日本製クロスと比べて、値段や納期は?

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内装リフォーム工事の際に、材料と工事をまとめてお客様に金額を提示させて頂くのが一般的です。日本産クロスは、量産品と一般品の2種類に分かれて、通常材料と工事と合わせて、平均平米単価は1200円~1800円程度です(面積や使用材料、現場状況にもよります)。輸入品の場合は、商品によって金額の変動が大きいため、お客様から材料を支給して頂くことになります。

輸入クロスは、基本ロール単位で購入します。幅や長さのサイズもいろいろありますが、一番多いのは53㎝×10mでしょうか。1ロールの金額も、1万円台から8万円台まで、とても幅広いです。使用量の目安として、例えば、6畳間の一面の壁に輸入クロスを使用したい場合は、大よそ2ロールが必要となります。16000円/ロールの商品を選んだとして、材料費は3万2000円ほどとなります。
材料費だけで比べても、日本製の壁紙より平米単価は、およそ3倍から10倍近くになります。
リフォーム工事をご検討の際に、工事内容の優先順位を付けて頂き、ご予算に応じて内装のスパイスとして少しだけ取り入れてみるというような使い方は如何でしょうか。
もし、少量で絵画として飾りたい場合は、お好きな商品をメーター単位で購入することも可能なようです。事前にメーカーショールームにお問い合わせいただくか、付帯する工事がある場合は弊社までご相談ください。
納期については、国内在庫があれば、3日~4日で納品可能とのことですが、お取り寄せ品の場合は、1か月~2か月ほどの時間はやはり必要なようです。

◆ちょっと気になること

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1. 機能について
日本製クロスは、どのメーカーも商品の機能性はとても充実しています。例えば、汚れ防止、表面強化、防カビ、吸放湿、消臭・抗菌等々。
輸入品は、不燃や準不燃のような防火種別の記載のみとなります。
機能性が充実していることはもちろん嬉しいことですが、アクセントとして使用するであれば、そこまで気にしなくても問題ないかなと個人的に思います。

2. 下地について
リフォームの場合は、どうしても地盤の揺れや家の傾きなどによって、既存の壁が少々ゆがんでいたり、凸凹していたりの場合が多いです。リフォームに適しているクロスは、下地のトラブルを拾わないように厚手のものが多いです。輸入品は、厚めのものもありますが、薄めの商品が多い印象です。選んだものによっては、仕上がりが心配になることもあるかと想像します。なので、輸入品を使用したい壁面は、いつもよりも丁寧な下地パテの処理が必要ですし、既存壁の上に新しい下地を入れた方がより安心かと思います。もちろん、その分の工事費もプラスになりますが、工事後の満足度に繋がると思います。

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3. 職人さんについて
海外クロスを扱ったことがない職人が多く、海外クロスの工事を積極的に引き受けたくない職人さんが多いのが現状です。理由としては、海外クロスを扱う機会そのものが少なく経験がつめないこと、多少経験があっても通常の工事より数倍の時間や神経を使ったり、商品の金額も高いため、クレームがあった場合の対応が大変な点など考えられます。
もし、リフォーム工事の際に輸入クロスのご希望がありましたら、まず弊社のリフォームプランナーとご相談して頂ければと思います。あらゆる可能性を想定して、ご提案させて頂きます。

◆その他

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今回ご紹介したショールームは、どちらも見学について現状完全予約制となっています。
「ワルパ・ストア・トウキョウ」は緊急事態宣言期間中(3月7日まで)現体制を維持するとのことで、7日以後については未定の状況です。「テシード」は緊急事態宣言解除後も完全予約制続行とのことでした。両方とも三密の心配もなくゆっくりと楽しめると思います。
また「ワルパ・ストア・トウキョウ」ではサンプルの用意ができないとのことなので、サンプルが必要な場合は「テシード」からもらうことが可能です。先日数枚の素敵なサンプルを頂いたので、眺めて楽しんでいます。ブックカバーにも使えそう。

壁紙はそこで住む人の個性だと感じています。
壁紙を使ってもっと四季を楽しむ、もっと自分、自分の家族、生活を表現する道具として考えてもいいのではないかと今思っています。
TAKEUCHIは、いつでも皆様のより楽しくなる暮らしを提案、サポートいたします。
お気軽にお声かけください。

参照:TECIDOホームページ https://www.tecido.co.jp/
参照:WALPAホームページ https://walpa.jp/

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