スタッフ日誌

趣味の楽器を思い切り楽しむための、防音対策リフォーム

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  • 2021.04.27
  • 千歳烏山店

20210427photo00当社リフォーム実例:リビングからグランドピアノが眺めることができる、広々とした空間です。

こんにちは、リフォームのTAKEUCHIです。おうち時間が増えて、家でできる趣味を始めた方も多いのではないでしょうか。「料理に力を入れている」「家でヨガをするようになった」お客様からそういった声をよく耳にします。私はというと、幼少期に習っていたピアノを久しぶりに弾くようになりました。当時練習に使っていた楽譜を発掘し一音一音必死に鍵盤を叩くことはとても懐かしく、意外にも没頭できます。自宅ではご近隣のことを考えて電子ピアノにイヤホンを繋ぎ、音を楽しんでいますが、出来ればイヤホンを外して部屋中に音を響かせたい…というのが夢であったりします。

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今回は室内で思い切り音を楽しむための「防音対策リフォーム」と、「音環境を整えるリフォーム」についてご紹介したいと思います。

まずは「防音対策リフォーム」ですが、一口に防音といっても「防音」「遮音」「吸音」の3種類に分かれます。
「防音」…外の音が部屋に伝わったり、部屋の音が外に漏れることを防ぐことをいいます。防音の意味には次に紹介する遮音と吸音も含まれます。
「遮音」…屋根や外壁で音を跳ね返して伝わらないようにします。コンクリートは遮音性が高い素材です。
「吸音」…スポンジや布、繊維系断熱材などを使い、音を吸収することで音の跳ね返りを防ぐことをいいます。

この3種を踏まえた壁、床、窓などの「防音対策リフォーム」をご紹介いたします。

【壁対策】
20210427photo01出典:ダイケン「音響調整用壁材 オトカベ」

木造住宅の壁の防音で効果的なのが、壁の中に吸音材を入れて壁に遮音材を張ることです。吸音材の中には音響調整用壁材というものがあり、家で楽器演奏を楽しみたいという方やホームシアターとして部屋を活用したいという方まで音の響きを楽しみながら吸音の機能を発揮する壁材です。通常の壁構造に建材をプラスすることで完成します。また、オーディオや電子ピアノなどを設置する場合には電気配線なども一緒に考えておくといいでしょう。

【床対策】
20210427photo02出典:ダイケン「木造住宅の床防音用下地材遮音マット」

床材の下に遮音マットを入れるという方法で、スプーンを床に落としたときの衝撃音やテレビなどの音が階下に伝わるのを軽減対策をすることができます。またピアノなどを持ち込んだ場合はかなりの重量が床下にかかることになるので、床対策の際に一緒に床下の補強などの検討も必要です。

【窓対策】
20210427photo03出典:LIXIL「インプラス」既存の窓の内側に窓を取付けます。

窓への防音対策は大きく分けて2つあります。
1つ目の方法は、窓ガラスを防音効果のあるガラスに取り替えることです。防音ガラスとしては、異なる厚さのガラスを2枚組み合わせてあるもの、間に防音効果のある素材を挟んだ合わせガラスなどがあります。
2つ目の方法としては、窓そのものを二重にすることです。現状使用している窓の上に、さらに内窓を取り付けるのです。窓と窓との間に空気の層が作られるため、騒音を吸収する働きがあります。建て付けの悪さによる隙間などがある場合は、内窓が隙間を塞ぐことになるので、いっそう防音効果が高まるでしょう。防音ガラスを使用した内窓であれば、さらに大きな効果が期待できます。
窓のデザインのバリエーションもたくさんありますので、好みに合わせて選択できるところもポイントです。

20210427photo04 出典:ブルズ「パッケージシアタールームカタログ」より

そして、完全な防音を…!という方には「防音室」や「パッケージシアタールーム」がおすすめです。いずれも今あるお部屋の中にもう一つお部屋を組み立てるイメージです。楽器演奏や映画鑑賞だけでなく、家族とカラオケを楽しんだり集中したい時のワークスペースにしたりすることができます。お住まいのニーズが変化しているこのご時世、上記以外にも意外な活用方法が生まれるかもしれません。これらは各メーカーのショールームで体験していただくことができます。

20210427photo05当社リフォーム実例:天井までの棚を作り、施主様のご趣味である音楽のCDやギターを美しく整理しました。

他にも収納スペースの検討もおすすめです。例えば「見せる収納」にすることで、大切な楽器を眺めながら一息…ということも楽しみの1つになるかもしれません。防音対策と音環境を整えるリフォームで安心・快適に楽器や音楽等を楽しみませんか?

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