二世帯住宅の音対策リフォーム
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- 2021.07.13
- 王子店
当社リフォーム実例:キッチンの向きをリビング側に変えて対面式にしたことで、家族の様子を見ながら料理ができるようになりました。
こんにちは、リフォームのTAKEUCHIです。
突然ですが!みなさん、二世帯住宅についてどのようなイメージをお持ちですか?子育てや親の介護の面で考えると、同居するメリットは沢山ありますよね。
では実際に親世帯と子世帯が快適に暮らすには、どのような点に気をつけたら良いのでしょうか。親世帯と子世帯は生活スタイルが違うため、非常にささいなことでも気になる場合があります。今回は、私が実際に夫の実家で10ヶ月間同居した際に感じたことと、その対策としてのリフォームについてお話しします。
私たちは生後6ヶ月の子どもを連れて同居しましたが最初は慣れないことも多く、特に「音」に関しては子どもが寝ているときや寝かしつけをしているときはとても気になりました。
具体的には、洗面所でドライヤーを使う音、食器を洗う時や棚にしまう音、テレビの音、話し声、雨戸や玄関ドアの開閉音など。産休育休中のため在宅時間が長く、子どもが小さかったこともあり、私自身敏感になっていたと思います。
では、これらの音に対してリフォームで何か対策できることはあるでしょうか。
「音に配慮した間取りで対策」
●間取り変更
上下左右で分ける以外にも、玄関や水まわりは共有するなどして分ける方法もあります。
まず気を付けたいのは間取りです。親世帯と子世帯が同じフロアで生活すると、お互いの生活リズムが違うためストレスを感じやすくなります。可能であれば、親世帯は1階、子世帯は2階というように分けると、お互いの生活に干渉することが減り、ストレスも軽減できます。
先ほど例にあげたドライヤーの音に関しては、洗面所と子どもの寝室が隣同士だったこともあり、特に気になりました。洗面所やトイレは寝る直前まで使用することが多く、人の出入りもあり音が絶えません。その点も考慮して部屋の配置を考えるとお互い気を使わずに過ごせます。
●防音対策ドア
出典:DAIKEN「hapia(ハピア) / 音配慮ドア」
自由に間取り変更をできない場合は防音対策のリフォームがおすすめです。
DAIKEN「音配慮ドア」は、特殊気密パッキンによって室外に漏れる生活音を軽減したり、開閉音を抑える消音ラッチがついていたりと様々な工夫が施された機能付きのドアです。
「食器を洗う音の対策」
続いて、食器を洗う音の対策ですが、食器洗い乾燥機を使用したり、キッチン取り替えの際にサイレントシンクを採用するのが効果的です。具体的にご紹介します。
●食器洗い乾燥機
出典:Panasonic「ビルトイン食器洗い乾燥機 総合カタログ」より
引き出し部分を食器洗い乾燥機に取り替えることもできます。
食器洗い乾燥機を使用すると、お水の音を気にしながら洗い物をする必要がなくなり、乾燥までかけると食器を拭く手間も無くなります。また、対面キッチンの場合はテレビを見ながら洗い物をすることも多いと思いますが、食器を洗うお水の音でテレビの音が聞こえないということが起こります。するとテレビの音量を大きくする→他の部屋へテレビの音が漏れるという悪循環につながる可能性もあります。テレビだけに限らず、話し声が大きくなる場合も。食器洗い乾燥機を使うことで時短になればゆっくりテレビを観ることができますし、なにより家族への配慮もできます。
●サイレントシンク
出典:クリナップ「ステディア 美サイレントシンク」
キッチンのリフォームになりますが、サイレントシンクを採用するのも一案です。
クリナップのキッチンの「美サイレントシンク」は制振構造により水はね音などが抑えられます。さらに親水性のセラミック系特殊コーティングでシンク全体をカバーしているため汚れも落としやすく、シンク周りのお掃除の時短にもなるので、ぜひ取り入れていただきたい製品です。同時に、サイレントシャワー水栓という静音性に優れた水栓もありますのでこちらもおすすめです。
「雨戸や玄関ドアの開閉音の対策」
続いて、雨戸や玄関ドアの開閉音についてご紹介します。起床時間の異なる親世帯と子世帯の生活リズムが違うと、余計気になりますよね。早朝や夜遅い時間だと尚更です。
●雨戸
雨戸や玄関ドアの開閉がスムーズにいかず、ガタガタと音がなる場合は調整や修理が必要です。調整で済めばいいのですが、それでもあまり変わらない場合や、25年ぐらい使用されているようでしたら、リフォームも検討しましょう。
YKK APで既存の雨戸の戸袋を壊さずに、新しくシャッターを取り付けできる「マドリモ」という製品があります。電動リモコンシャッターのタイマー機能を使えば、毎日決まった時間に開け閉めできますし、何より音がとても静かです。
玄関ドアを片開きタイプから引き戸タイプにリフォームすることもできます。車いすやベビーカーでも通りやすい引き戸は二世帯住宅を考えている方にも特に人気です。YKK APのスライディングドアにはオートクローザー機能があるため、扉から手を離すと自動でゆっくり閉まります。そのため大きな音も出ず、子供が指を挟む心配もないので、安心ですね。
今回は子世帯からの視点で音対策をあげましたが、これらのリフォームは親世帯にとってもメリットになると思います。子どもが大きくなると家の中で走り回ったり、お友達を家に呼んだりするので、親世帯も子世帯の生活音が気になってくるでしょう。
二世帯住宅でお互いに楽しく暮らしていくためにも、各世帯の要望や不安なことを一度書き出してみると問題点もクリアになり、リフォームの優先順位がつけやすくなります。リフォームプランナーも交えて家族全員が快適に暮らす方法を一緒に考えませんか?
二世帯住宅を検討されている方のご参考になれば幸いです。