スタッフ日誌

バリアフリーリフォームで、安心して暮らせる住まいに

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  • 2021.08.31
  • 西武練馬店

20210831photo00当社リフォーム実例:床は段差も敷居もないフラットな状態で、玄関から段差なくLDKまで行くことができるようになりました。

皆様のお住まいの中で段差などに危険を感じる場所や、階段の昇り降りで不安になることはありませんか?今日はそのようなお住まいをバリアフリーにリフォームすることで、もっと安心して暮らして頂ける方法をお伝えしたいと思います。

バリアフリーとは、もともと建築用語で「バリア(障壁)」を「フリー(のぞく)」つまり障壁となるものを取り除き、生活しやすくすることを意味します。バリアフリーと聞くと、自分にはまだ早いし関係ないなと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、高齢の方や障害のある方に限らず、誰にとっても安心安全、快適に暮らせる住まいづくりの「技」があります。

その「技」の代表格とも言われるバリアフリーリフォームは、「手すりの設置」、「段差の解消」、「床材の変更」、「扉の取替」などがあります。
それぞれについて詳しくご紹介させていただきます。

●手すりの設置

20210831photo01 出典:DAIKEN「手摺部材」

手すりというと、設置する場所はどこがよいでしょう。日頃動作をする際によく触っている箇所を考えてみてください。例えば、階段の昇り降りをする際や玄関で靴を履く際、壁に手を付いたりしていませんか?その部分に手すりを取り付ければ動作が断然楽になります。探してみれば、無意識に触っている壁は黒く汚れている箇所もきっとあると思いますので、それが目印です。

20210831photo02 出典:TOTO「バリアフリーリフォームのポイント『手すり』」

また、浴室やトイレに設置するのもおすすめです。 立ち座りなどの動作のサポートや、濡れている場所での転倒防止にもなります。使用頻度が高い場所でもありますので優先して検討してみてください。手すりには様々な形状や素材のものがあるので、インテリアに合った製品をお選びください。普段の何気ない動作が快適になると思います。たくさんの手が触れる手すりは汚れや感染症が心配、という方には、抗ウイルス機能付きの製品もあります。※参照:DAIKEN「抗ウイルス機能『ビオタスク』」

また、手すりの設置には、取り付ける壁の裏に下地材を入れるが必要あります。この下地材が無いと、壁の強度が足りず取り付けてもすぐにネジ等が抜けて外れてしまいます。今すぐ必要ないと思っていても、今後のことを考えて下地だけでも入れておくと安心です。取り付けが必要になったときにすぐに取り付けることができますので、お部屋の内装工事などの際に一緒に行うとよい、おすすめの工事です。

●段差の解消

20210831photo03 当社リフォーム実例:玄関、廊下、水まわり全てに配慮した、バリアフリーのお住まいです。

20210831photo06 当社リフォーム実例:排水の関係で段差の解消が難しかったトイレの入り口は、スロープを使用して緩やかにしました。

2~3㎝ほどの段差でも年齢を重ねていくにつれ、つまずくなどして怪我につながる可能性が高くなります。家の中の危険な段差をしっかり把握することが大切です。小さな段差には、スロープを取り付けると簡単に段差を解消することができます。つま先が当たっても痛みの少ない、柔らかい素材のものもありますのでご相談ください。また、全面リフォームで間取り変更を行う際には、お住まい全体の段差の解消をするチャンスです。

20210831photo04 当社リフォーム実例:玄関はスロープになっています。手すりと、壁に収納ベンチも取り付けました。

まずは玄関です。毎日必ず通る場所ですので、玄関と廊下の段差はできるだけ低くしましょう。さらに靴の脱ぎ履きがしやすくなるベンチの設置もおすすめです。身支度がラクになるだけで、気持ちよく外出できますね。

和室入口の敷居、トイレや浴室などの水まわりの部屋の境にも段差は存在します。間取りの変更や床の張り替えの際に解消できるのかご相談ください。

間取りの変更でプランを考えるときには通路幅の確保も考えましょう。一般的に廊下の幅は最低でも75㎝~81㎝あると良いと言われていますが、車椅子を利用することになった場合は通常は120~180㎝以上取ることが望ましいとされています。通路を拡げておくことで普段買い物帰りに大きな荷物を抱えて移動する場合も通りやすくなりますし、介助の際や手すりの設置にも通路の幅に余裕があれば安心です。

●床材の変更

20210831photo05 当社リフォーム実例:LDK・水まわりともコルクの床材にして、空間全体が温かみのある雰囲気になりました。

バリアフリーの視点から、床材は「滑りにくさ」で選ぶと良いと思います。場所によってはクッション性や断熱性、掃除のしやすさも大切です。ビニール製のクッションフロアやコルクの床材は弾力性があり、水や汚れに強いうえ、お掃除もしやすくバリアフリーの床に向いていると言えます。コルク素材は冬でもヒヤッとしないのが特徴で、足触りもよく衝撃を吸収するので足腰の負担を軽減してくれます。滑りにくく弾力性のある床は、高齢の方だけでなくハイハイをする小さなお子様がいるお家も安心ですね。

●扉の取り替え

20210831photo07当社リフォーム実例:玄関の扉を引き戸にすることで、開け閉めが楽になりました。

扉は引き戸にするのがおすすめです。開閉時に体を移動させること無く開けることができます。手の力が弱い方でもラクに開け閉めできることや、開いた扉でスペースを取らないのもメリットです。引き戸なので突然開いた扉にぶつかる心配もなくなりますし、ゆっくり閉まるソフトクローズ機能があるため、指を挟んだりする心配がありません。

20210831photo08出典:Panasonic「ドア選びの6つのヒント:バリアフリーを考える」

さらに、床にレールのない上吊りタイプの扉であれば、段差も無くなり安全です。また、レールの隙間に埃が入り込むということがないのでお掃除も簡単です。段差が無いのでロボット掃除機などもスムーズに進みます。

ここまでご紹介したリフォーム工事には、地域によって補助金や助成金を使えることがありますので、スタッフまでご相談ください。
この機会に、お子さんからご高齢の方までみんなが安心・安全・快適に暮らせる住まいについて考えてみませんか?将来を見据えたリフォーム計画は、ぜひ、リフォームのTAKEUCHIへお気軽にご相談ください。

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