スタッフ日誌

住まい手の健康をもたらす「省エネ住宅」

  • Stay Home Love home
  • リフォーム・リノベーション
  • プランニング
  • 施工
  • インテリア
  • 建築
  • 2021.12.21
  • 首都圏リフォーム事業部

20211221photoTOP当社リフォーム実例:床暖房と複層ガラスの二重サッシで断熱性能が上がり、冬も暖かく過ごせます。

皆様は住まいの「断熱・気密」について、どのぐらいのことをご存じでしょうか?この寒い季節では、自宅の気密性に気になる方も増えているではないかと思います。
普段リフォームというと、間取りの変更や内装のデザインなどを気にされる方が比較的に多く、断熱や気密性の向上のような目に見えない箇所の工事のご要望がまだまだ少ないのが現状です。一方、断熱の性能を上げるということは、実は身体の健康にもつながる重要なポイントです。少しでもこの大切さを皆様にご理解いただきたく、今回は「断熱・気密」性能を高めて「省エネ住宅」にする方法をお話ししたいと思います。

【断熱性能が高く暖かい「省エネ住宅」は住む方の健康へ繋がります!】
お住まいの中での「寒い」と感じる室温は、住む方の健康や身体能力にも影響します。また暖房器具のない廊下や、洗面脱衣室、トイレといったお部屋と暖かいリビングや寝室などとの温度差にお困りの方も多いのではないでしょうか。
ヒートショック対策、高血圧症の防止、循環器系疾患や夏季の熱中症の予防、身体活動の活性化など、様々な予防対策はご自宅を「省エネ住宅」にすることで実現が可能となります。

【光熱費の節約】
築30年以上のお住まいの場合、現在の基準で計算すると断熱等級は2程度が多く、今後省エネ化を目指すなら断熱等級4程度が必要と言われています。基準を満たすための断熱工事を行う場合、年間で約5万円~6万円、20年で約100万円~120万円の光熱費の節約となる計算です。このことは世界的に問題視されているCO2削減へも効果が期待できます。では、どのような工事をすれば「省エネ住宅」になるのでしょうか。

【暖かい家を断熱と暖房で作る方法~「省エネ住宅」の作り方~】
まず、「断熱」と「気密」をセットで考えることが大切です。こうすることで建物を少ない熱で暖められ、足元に感じる冷たい空気の侵入を防ぐことができます。

「窓」
具体的な断熱を強化するポイントはまず「窓」です。「窓」はアルミ枠、且つシングルガラスの場合、夏は約56%、冬は約70%以上の熱が外部へ逃げてしまっていると言われているため、窓の改善対策がとても重要です。

20211221photo02出典:YKK AP「マドリモ 内窓 プラマードU」

一つ目は窓の室内側へ「内窓」を設置する二重化です。一番リーズナブルで効果的な方法のため、おすすめです。この方法は特に寒い北海道で凍ってしまう窓の対策として昔から使われており、窓ガラスの空気層をつくることで外気からの熱の流れを抑えるというものです。

20211221photo03出典:YKK AP「アタッチメント付複層ガラス」いまある窓フレームを活かして、ガラスの部分だけを取替える簡単リフォームです。

二つ目はサッシを交換して樹脂複合サッシの「ペアガラス」仕様にする方法です。この方法は外壁内壁の補修工事等が発生するため、窓の位置や数、サイズによっては内窓よりもコストがかかる場合があります。

設置する窓の場所ですが、二重窓はその名の通り窓が二重になっているため、開け閉めに二倍の手間がかかります。頻繁に出入りするバルコニーやお庭への掃き出し窓は、ペアガラス仕様の樹脂複合サッシに取り替え、その他の窓は二重窓を取り付けることをおすすめします。
窓の大きさやお部屋の窓の数によってコストや効果は様々ですので、詳しくはスタッフまでご相談ください。

「天井」「床」「壁」

20211221photo04当社リフォーム実例:耐震工事で壁や天井を土台から直した際に、断熱等級4の断熱材を入れました。

次は断熱材についてです。天井、床、壁に断熱等級4の断熱材を入れて、建物全体の隙間をしっかりと埋め、気密性を確保します。
「天井又は屋根」「床」「壁」という順番で家全体の施工がベストですが、工事規模が大きくなり、実現するのもなかなか難しいと思います。そこで、工事範囲別に4つの案をご紹介します。

[A案」1階床の施工案
上半身は暖かいのに足元は寒い、暖房を使っているのに床が冷たい、という方は床下の断熱材が足りていない可能性があります。そのような場合は冷気が伝わりやすい床裏に断熱材を充填することをおすすめします。人が入れる高さがあれば床を剥がさずに行うこともできます。弊社ではフローリング張替工事をする場合は必ず等級4仕様の断熱材を入れております。

[B案]2階天井の施工案

夏になると2階が熱い、夜になっても室温が下がらない、という場合は天井断熱の性能が低いことが原因だと考えられます。このような場合は天井裏に入り断熱材を施工します。結果、夏は天井からの熱気を感じにくくなり、しかも涼しい空気が逃げないため、省エネ効果がぐっと高まります。

[C案]浴室や洗面室の場合、部分的に施工する方法
例えば浴室リフォームの際、外部に面する壁に断熱材を入れるなど、部分的に施工する方法です。この時、隣接する洗面室の床と外部に面する壁へも断熱材を入れると室温が上がり、ヒートショック対策にも効果的です。

[D案]耐震補強工事の際
耐震補強工事の際に、外部に面する「天井」「壁」「床」へ断熱材を入れる工事を一緒に行います。足場をかけるタイミングで行えばコストも抑えられ、住まい全体の「省エネ化」が実現できます。

このように窓とA~D案を組み合わせて住まいの断熱化を行い、床暖房やエアコンを適材適所に設置することも有効です。当社ではお客様の工事範囲やご要望に応じて断熱化のご提案を行っております。また、お住まいの地域によっては補助金がある場合がございますので、スタッフまでお気軽におたずねください。

20201014ill02