スタッフ日誌

シニアがリフォームする際のポイント!実例を交えてご紹介します

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  • 2023.03.15
  • 王子店

1当社リフォーム実例:お子様が独立されご夫婦二人暮らしが始まるタイミングで、明るく広いLDKになるようリフォームしました。

こんにちは、リフォームのTAKEUCHIです。
先日担当させていただいた、マンションリフォームの実例についてご紹介させていただきたいと思います。

お客様は60代のご夫婦です。リフォームをご決断された理由は、築40年で経年による傷みが気になってきたことと、これからも居心地のよいご自宅を終の棲家として住み続けたいという思いからでした。

しかし長年暮らした住まいでも、ご自身の身体の変化により高いところに手が届きにくくなったり、思わぬところで躓いたりと、住みやすさも変わってきます。
中でも段差は、シニア層の方から一番ご相談をいただく住まいのお困り箇所です。
こちらのお宅も、廊下からリビングの入口と和室に段差があり、怪我をしたら怖いなと思っていたそうです。

2施工中

今回全面リフォームと合わせて、まずこちらの段差を「置床」という方方法でリビングの床を上げ、解消しました。

3施工後

「床が上がると天井の圧迫感は気にならないかな?」と思われるかもしれませんが、今回置床は和室以外の床が7㎝程上がる程度でしたので、圧迫感を感じる程ではありませんでした。また、LDKと和室を仕切っていた壁を撤去することで一体感が出て広々となりました。フローリングは足触りの良いメープル材の挽き板 (薄くシート状にした無垢の木材を表面に使用したフローリング)用い、あたたかみのある印象に仕上げました。
和室との段差も解消でき、安心していただけました。

4当社リフォーム実例:将来車椅子でもラクに動作 できるよう、開口を広げ引戸にしました。

また、廊下の幅や、洗面所・トイレの入口の開口も拡げ、扉も開き戸から引き戸に変更しました。これからの将来、車椅子を使用するようになった際も不便なく暮らすことができます。

手すりのご提案もさせていただきましたが「まだ必要がない」ということでしたので、壁の裏に補強のための下地を入れさせていただきました。このように準備しておくことで、後日手摺が必要になった際に、大きな工事にならずに取り付けすることができます。

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お客様のお宅は、リビングに大きな窓があります。

40年前は現在と断熱基準が異なっておりますので、窓ガラスは1枚で作られているお宅がほとんどで、お客様のお宅も1枚ガラスの窓のため、寒さにもお困りでした。
サッシもガタつきもあり、寿命がきていたためマンションの管理組合に許可をいただき、カバー工法にてサッシを取替え、断熱性の高い窓に取り替えました。

リフォーム後、エアコンがよく効くようになり、結露がかなり減ったと仰っていただけました。光熱費も気にされていましたので、北側のお部屋も含めすべての窓を断熱性の高い窓へ改修させていただきました。

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窓も含めた断熱改修は、築年数が古いマンションほど効果を実感いただけるため大変おすすめのリフォームです。

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そしてもう1つ、今回のリフォームでは家具の再利用も行いました。
長年住んでいるご自宅なので、収納の使い勝手も熟知されています。新しい空間になり一新するのも1つの方法ではありますが、使い慣れたものをリフレッシュして使うというのも、リフォームならではの良さや楽しさではないでしょうか。

今回キッチンは新しい設備を導入しましたが、キッチンの後ろの引き出し式の食器棚は、お客様のお宅に合う仕様の物が見つからず再利用することにしました。ダイノックシートや小口テープを貼り綺麗に仕上げました。
また、朱色の木目の壁面収納も再利用し、傷んだ箇所は小口テープを貼り直しました。
さらに、コレクションされている陶芸品を美しく飾るために、扉の一部分をガラスに取り替えました。

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壁面収納は耐震ラッチをつけ、ガラスには飛散防止フィルムを貼ることで地震対策を施しています。
コレクションされていた壷やお皿を眺めながら、ご夫婦での晩酌を楽しまれております。ぐい飲みをいくつか見せていただきましたが、どれも素敵でお酒が進みそうです。

今回はポイントを絞ってご紹介しましたが、まだまだご紹介しきれていないリフォームアイデアがたくさんあります。”自分だけの住まいづくり”で、暮らしがもっとわくわくするような住まいのご提案をさせていただきます。
リフォームならではのリフォームのお手伝いのご相談は是非お近くのリフォームのTAKEUCHI各店までご来店ください。