住まい・暮らしのリフォームコラム
リフォームのTAKEUCHIでリフォーム・リノベーションを実施させていただいたお客様の体験談や、リフォームスタッフによるプロの対談、リフォームの疑問をまとめた、住まいと暮らしのリフォームコラム「【コラムVol.18 part1】窓からはじめる健康生活 快適な暮らしのカギとなる窓リフォーム」です。より快適な暮らしへのヒントにご覧下さい。

リフォームのプロに聞いてみた! 【Vol.18】

窓からはじめる健康生活 快適な暮らしのカギとなる窓リフォーム.part1

2021年5月14日

「窓」をはじめとした建築用プロダクツを通して、健康で快適な暮らしを提案するYKK AP株式会社。窓はもちろん、玄関ドア・カーポート・エクステリア等々たくさんの製品がずらりと並び、実際の暮らしがイメージできる、東京新宿のショールームにて、リフォームのTAKEUCHIのプランナーTさんが、YKK APの清水さんにお話をうかがってきました。※撮影に際しては、感染防止策を講じ、撮影時のみマスクを外しています。

1. 暮らしの中の「窓」の役割 

サッシメーカーから窓メーカーへ

リフォームのTAKEUCHI、プランナーTさん。

リフォームのタケウチ プランナーTさん(以下Tさん)YKK APさんといえば、可愛い猫ちゃんのCMでお馴染みですが、窓のメーカーという位置づけになるのでしょうか。御社の成り立ちを少し教えていただけますか。

YKK AP清水さん(以下清水さん)ありがとうございます。猫ちゃんのCM、好評をいただいています。 YKKは洋服等についているファスナーを作る会社で、YKK APはYKKという会社のグループ子会社になります。YKKが1959年から、得意なアルミの技術を生かして建材事業を始めたんです。

YKK AP清水さん。

清水さん初めは室内の建具建材でしたが、そのうちにアルミサッシを作るようになりました。 ちょっとイメージしにくいかもしれませんが、サッシなのでつまり、窓のフレーム部分だけを作っていたんですね。現場で別途ガラス問屋さんから仕入れたガラスを組んでもらって、はじめて「窓」になっていたわけです。 それから2009年に、フレームとガラスを工場であらかじめ組んで、窓そのものとして販売する「APW330(樹脂窓)」という製品が生まれました。そこから、サッシメーカーではなく窓メーカーとして歩みはじめたわけです。

出典 YKK AP:フレームに、断熱性・気密性の高い樹脂素材を使った「APW330樹脂窓」。樹脂と複層ガラスにより、国内最高基準クラスの断熱性を実現。

Tさんそうなんですね。では窓メーカーとなったのはまだ10年くらいなんですね。あとYKK APのAPって何の略ですか?

清水さんよく聞かれます(笑)。「アーキテクチュラル・プロダクツ」の略で、建築文化の根幹にある「アートと技術を追求した製品」ということです。プロダクツがついているのは、メーカーに徹して製品を開発していくという意欲の表れでもあります。

窓の種類と選び方

Tさん先ほどのお話の中で「APW」という言葉が出てきましたが、窓にはいくつか種類がありますよね? よくお客さまに聞かれるのですが、いつもうまく答えられなくて。

樹脂フレームと複層ガラスの「APW330」。新技術によりフレーム強度向上とスリム化も実現。

清水さんAPWというのは、YKK APの窓事業ブランド名になります。2007年に誕生し、今では「APW樹脂窓シリーズ」として、たくさんの製品があります。この製品の開発で、窓の高性能・美しさ・快適さを追求し、たくさんの方々に健康で快適な暮らしをお届けできたことで、グッドデザイン賞も受賞し、高い評価をいただきました。

清水さんまた、お客さまがお知りになりたい窓の種類というのは、窓に使われているガラスの種類を知りたいという解釈もできるかと思います。 大きくは「単板ガラス」と「複層ガラス」に分けられます。ガラス一枚で出来ているのが単板ガラスで、二枚のガラスで構成されているのが複層ガラスですね。

 

清水さん複層ガラスは重ねたガラスの間に、「中空層」と呼ばれる空間ができます。この空気の層が断熱性を向上させるのですが、アルゴンガスを入れて、さらに性能を高めた製品もあります。 こうした断熱性能の高さから、今は新築でもリフォームでも、住宅で使われるほとんどが、複層ガラスが多いと思います。

また、透明のガラスにLow-E膜と言う薄い金属膜を張った「Low-Eガラス」という製品があります。

「Low-E(ローイー)」、聞きなれない言葉だと思いますが、語原は「Low Emissivity」、直訳にすると、低放射とか低放射率という意味からきています。ガラス表面に金属膜をつけ、熱を反射するガラスということです。 その「Low-Eガラス」を用いて作ったのが、「Low-E複層ガラス」です。Low-E膜を、2枚のガラスの室内側に張るか、室外側に張るかで、「断熱タイプ」と「遮熱タイプ」の違いがあります。

Tさん冬に部屋のぬくもりを保つのが「断熱」。夏に太陽の日差しをやわらげるのが「遮熱」というイメージがあります。断熱タイプと遮熱タイプは、どのように使い分ければよいのでしょうか?

清水さんはい。Low-Eガラスには共通して遮熱効果も断熱効果もあるのですが、紫外線のカット率は、遮熱タイプの方が上回ります。ただ、サッシの種類によって遮熱タイプが使えないものがあるのと、色の違いで断熱タイプをおすすめする場合もありますね。

Tさん色でも種類があるのですか?

清水さんLow-E膜の色の違いで、ニュートラル、ブルー、ブロンズの3種類があります。遮熱タイプはブルー1色ですが、断熱タイプは3色ラインナップがあります。太陽が反射したときに、家の外観になじんで見えるという理由で、ブロンズをおすすめすることはよくあります。弊社は、家の外観や室内からの眺望という点においても、窓のデザインにこだわってきました。

Tさん確かに、窓には家の外観デザインを担う役割もありますよね。

清水さんおっしゃるとおりで、窓には「断熱」「遮熱」以外にもさまざまな役割があります。まず建築基準上は、「水密」「気密」「耐風圧」の3原則が窓の基本性能になっていて、つまり、雨が降ったときにそう簡単に水が入ってこないこと(水密)、屋外の空気をは入れないこと(気密)、そして、風がある程度あたっても外れないこと(耐風圧)、3つの最低基準を満たす必要があります。他には、先ほどの「外観デザイン」もそうですし、窓から見える眺めをどう切り取るか、逆に外側からどう見られるか、プライバシーに配慮した点も重要です。最近では、コロナ禍で「通風換気」、「採光」や「遮音」などの役割も注目が集まっています。

Tさん普段気が付きにくいですが、こうして考えてみると、窓にはたくさんの役割があるんですね。

清水さんそうですね。少し発展しますが、窓の位置を変えることで暮らし方も変えられます。窓の位置で家具の位置が左右されますし、同じサイズの窓でも低い位置にあるか高い位置にあるかで空間の雰囲気が変わってきます。

Tさん今日はリフォームで意識したいポイントがたくさん出てきそうです。

――リフォームを始める際、窓を意識して考えることは少ないと思いますが、室内環境に大きく影響する、断熱・遮熱性、外観デザインや眺望、換気や採風、遮音等々…、快適さを左右する要素がたくさんありました。

次回も、 窓の役割とリフォームについてお話させていただきます。

 

リフォームコラム 【Vol.18 part2】は、2021年5月28日頃に更新予定です。