住まい・暮らしのリフォームコラム

メーカー&職人インタビュー 【Vol.16】

住まいに風合い豊かな無垢材を取り入れ いつもいつまでも心地よい空間をつくる.part4

2021年2月26日

1935年に木材業として創業し、木との対話を通して、自然と人との調和から生まれる心地良さを提案している、株式会社ウッドワン。中でも無垢の木を使った床材は、創業当初から良質な住まいづくりに欠かせない建材として広く流通し、現在はキッチンや洗面台、建具、ファニチャーまで、無垢材の製品を展開しています。また、自社で製品づくりに必要な植林活動も行い、地球環境からも社会貢献を重視そこで、販売に従事されている、開発営業部の菅さんと竹本さんに、お話を聞いてきました。 ※撮影に際しては、感染防止策を講じ、撮影時のみマスクを外しています。

4. リモートワークをする家族、 高齢者にもやさしい製品

コロナ禍におけるニーズの変化

竹本さん「ゾーニング」の話が出ましたが、コロナ禍で弊社の「パーテーションウォール」という製品が大変注目を浴びています。その名のとおり間仕切りに使うようなもので、元々は商業施設や美容院への導入が多かったんですが、新しい生活様式が始まってから、家庭での設置が急増しました。 テレワークで、リビングで仕事をする人が増えてきた中で、Web会議の画面の後ろに、お子さんや生活感あふれる様子が映り込んでは困る、というので、背景としての間仕切りが欲しいというニーズですね。

菅さんお子さんのリビング学習も当たり前になってきている中で、スペースを確保しつつ、でも様子が気になるので完全には仕りたくない、今の時代に求められるタイプの間仕切りということで、人気があります。

出典:ウッドワンカタログ「パーテーションウォールパンフレット」

Kさん桟が縦ではなく、横に並ぶので、洋風のインテリアにも合わせやすそうです。飾り棚を設けて小物も置けますし、桟にフックをつけてランドセルを掛ける、ということもできそうですね。

竹本さんノックダウン式で、骨組みを固定したら、桟は自由に取り外しができるので、一部分をオープンにして、目線の高さの視界を確保する、足下にペットの通路を確保するなどという調整も簡単にできます。

Kさんコロナ禍におけるニーズの変化という点で、弊社でお問い合わせが増えているのは、家族が家で過ごすことが増えたので部屋を分けたいとか、玄関に小さな洗面をつけたい、あとは、リビングや寝室に小さなワークスペースを作りたい、等々です。いずれの場合も、設置に十分なスペースが取れない場合が多いのと、耐震対策とで作り付けをおすすめすることが多いのですが、そうするとやはり既存のもの、フローリングや家具、お部屋の雰囲気との相性が大事になってきます。御社の無垢材の製品は、合わせやすさでも魅力的です。

 

すべての世代が使いやすい設計

菅さんこれからさらに進むと予想される高齢化への対応という点でも、木のニーズは高まっています。玄関や和室への手摺りなどの製品もそうですが、例えばこちらの階段は、「鼻の出ゼロ仕様」と言って、階段の踏板の出っ張りをなくすことで、つま先がひっかかってつまずいてしまうことがないようにしています。 「ビスケット仕様」といって、上から差し込むだけの設置しやすい加工が施してあって、設置する方にも優しい設計になっています。

Kさんデザインとしてもかっこいいですよね。木目もキレイに見えますし。

菅さん弊社の製品は、木の柔らかさが心地よいというので、健康を保つ意味でも、高齢者の方に受け入れられやすいんですね。 こうした社会からのニーズにはしっかり対応していきたいと考えています。

Kさん歳を取ってからも安心して使えるということで、二世帯住宅などにもおすすめしやすいですね。

竹本さん弊社は無垢の製品をメインに豊富なラインナップをご用意しておりますので、その点でも世代を問わずに、お好みのものを見つけていただけると思います。

Kさん今回こうしてじっくり製品の中で過ごさせていただいたことで、木の温もりが、あらゆる世代に心地いいものだということも痛感しました。 菅さん、竹本さん、今日はありがとうございました。

――無垢の木の良さは、世代を越えて、幅広いライフスタイルにフィットしますね。穏やかで健康的な暮らしにも、無垢の木がもたらす効果は大きいようです。

次回はテーマが変わります。リフォームコラム 【Vol.17】は、2021年3月中旬に更新予定です。