住まい・暮らしのリフォームコラム

みんなのリフォーム実例 【Vol.27】

機能性とデザイン性を両立して、使いやすく居心地のよい空間に! 理想を叶えるキッチンリフォーム

2023年9月6日

住まいの中でキッチンは調理するだけでなく、食卓を囲みながら家族がコミュニケーションを取れる大切な場所。それぞれに思い描く理想があると思いますが、リフォームを考えるときメーカーやデザイン、グレードやオプション等の仕様が多彩なため、どれを選ぶか悩んでしまう方も多いと思います。そこで今回はTAKEUCHIのベテランリフォームプランナー4名に、キッチンを選ぶ際のポイントや、リフォームを成功させるためのコツを聞いてきました。

1.お客様からよくいただくキッチンリフォームの質問

──TAKEUCHIのリフォームプランナーのみなさんは、普段お客様からどんなことを質問されることが多いのでしょうか?よくいただくご質問を聞いてみました。

●キッチンの配置やレイアウトの変更はできますか?

プランナーKさん。2人のお子さんを育てながらのワーキングママ。料理は毎日のことなので、多くのお客様から使いやすさや家事をラクにするキッチン提案に定評あり。

リフォームプランナーKさん(以下Kさん)まずレイアウトについてのご質問が多いですね。中でも「壁付けから対面キッチンにしたいけれど、できますか?」というご要望をよくいただきます。
子育てしながら働く方が多くなってきているので、料理や片付けをしながらでも子供の様子が見れますし、私の経験からも、仕事から帰って子供を見ながら夕飯作ってという時間は戦いです(笑)。できるだけLDKの様子が見れた方が何かと便利ですよね。また、ご夫婦2人暮らしというお客様でもコミュニケーションのしやすさから対面キッチンにしたいという方が多いと思います。





プランナーSさん。料理好きなこともあり、キッチンプランの知識とアイデアが豊富。今日は差し入れに手作りケーキを持参されての参加。

リフォームプランナーSさん(以下Sさん)20年~30年前のお住まいは、戸建てだと北側に独立しているキッチンだったり、マンションでも壁で囲われていたりするケースが多いので、「暗くて閉塞感があるので、明るく開放的にしたい」と希望される方も多いです。
マンションの場合は大きな配置変えをしなくても、壁の一部を撤去したり、吊戸棚を無くして下がり壁を撤去したりするだけで、イメージも大きく変わります。また照明を替えたりすると雰囲気が変わることもありますね。

右側:プランナーAさん。高校生、中学生のお子さんのお弁当作りが日課。Instagramでも映えるお弁当を投稿されている。
真ん中:プランナーMさん。キッチンの“片付けやすさ”での視点からも深い見識をお持ちで、多くのお客様のリフォームを担当するベテランスタッフ。

リフォームプランナーAさん(以下Aさん)LDKと一体感を持たせるため“対面キッチン”へのニーズは多いですが、そのご希望の背景には、「家族の顔が見えるようにしたい、配膳をしやすくしたい、動線を改善したい」など、重視するポイントはお客様それぞれです。ですので、プランで大切なのは“対面キッチンにする”だけではなく、リフォーム後の暮らし方までお聞きして、何パターンかのレイアウトを提案することもあります。

当社リフォーム実例:吊戸棚の撤去とカウンターから上の壁を撤去し、開放感のある対面キッチンに。位置は変えず壁の撤去だけで、印象が大きく変わる。

当社リフォーム実例:ワークトップが平ら(フルフラット)なキッチン。遮る部分がないので、空間のつながりが生まれやすく、すっきりスタイリッシュな印象に。

当社リフォーム実例:腰壁によってがリビング側からは見えづらいため、キッチンの生活感を程よく遮りつつ、開放感は損ねない対面キッチン。

リフォームプランナーMさん(以下Mさん)そうですね。暮らし方のイメージはとても大事で、対面キッチンというご要望からフルフラットなカウンターキッチンをご提案したところ、「片付かないから、手元が隠せるようなキッチンにしたい」というお客様がいました。リビングとのつながりを持たせるにはフルフラットがおすすめですが、雑多になりやすいキッチンがリビング側から見えづらくするには、手元が隠せるようなキッチンがいいですよね。
細かい部分まで、リフォーム後の使い方、暮らし方までイメージされてお話しいただくことが重要ですし、プロとして私たちもお客様がどのような暮らしをしたいのかまで掘り下げてヒアリングさせていただくようにしています。

●たくさんメーカーがあって違いが分からない、選び方のポイントは?

AさんTOTO、LIXIL、クリナップ、トクラス、ウッドワンなど、メーカーはたくさんありますが、お客様が何を重視されるのか、何にこだわりはあるかを伺って、より掃除しやすいようにとか、空間に馴染むようにといった視点を加えながらご要望に合いそうなメーカーを紹介するケースが多いです。

TOTO:光を取り込むような透明感のある面材が、空間を一段と明るくしてくれる。「美しい、使いやすい、きれい」の三位一体を実現したキッチン。

LIXIL:空間に合わせて家具のように選べるデザインの豊富さと、熱・キズ・汚れに強くお手入れが簡単なセラミックワークトップが人気のキッチン。

クリナップ:ステンレス素材にこだわりのあるメーカー。キッチンの作業面より一段高いカウンターがお料理する手元やシンクをダイニングに座る人から隠してくれる、絶妙な高さのデュアルトップ対面キッチン。

Aさん例えば、TOTOなら清掃性のしやすさに加え、水栓に「きれい除菌水」という独自機能があります。網かごのヌメリ抑制やまな板除菌ができるので、清掃性を重視される方におすすめしたいキッチンですね。
またLIXILは豊富なデザインと、熱や傷に強い「セラミックカウンター」が独自です。まな板を使わずカウンターで食材が切れたり、熱いお鍋を直においても大丈夫です。インダストリアル調のスタイリッシュな印象にもファンも多いです。
クリナップはステンレスにこだわりのあるメーカーですので、サビや汚れに強く、耐久性やプロ仕様のキッチンに憧れのある方におすすめです。



Mさんあとお客様に「今、使いにくいところ、不便に感じるところはありますか?」と聞いてみると、「収納が足らなくて…」とか「家電の置き場所に困っています」などと返ってくることが多いです。キッチン本体だけでなく、家電や食器の収納まで考えてプランを考えることも大事だと思います。
各メーカーこうしたシリーズ収納も揃えていますが、空間ぴったりに合わせた細かいサイズのオーダーに対応していないこともあるので、ぜひ私たちに色々聞いていただけたらなと思います。

南海プライウッド(収納部分):お住まいに合わせてセミオーダーできる、床から天井まで壁一面を使った大容量収納。扉を閉めるだけで生活感が隠せ、見た目もスッキリ。

Kさん家電カウンターや収納棚をキッチンと同じシリーズに揃えて選ぶのも1つですが、リフォームならオーダー収納もいいと思います。オーダー収納なら、CUUMA、南海プライウッドなどが弊社でも多くの実例がありますし、他のメーカーでも柔軟に対応できますので、とことんこだわっていただきたいですね!

――みなさんがキッチンリフォームについて知りたいことは他にもたくさんあると思います。
ぜひ経験豊富なTAKEUCHIのプランナーに相談してはいかがでしょうか?
【コラムVol.27 part2】では、メーカーそれぞれの特徴を詳しく見ながら、プロ目線でおすすめしたい機能や特徴をご紹介します!