住まい・暮らしのリフォームコラム

メーカー&職人インタビュー 【Vol.14】

withコロナ時代の快適な暮らしのための “調整できる”窓まわりと間仕切り.part2

2020年10月16日

ブラインドや間仕切りといったインテリア製品の提供を通じて、人々の暮らしに寄り添う「快適な空間づくり」の提案を続けてきた立川ブラインド工業株式会社。 その製品は、遮光・日よけの役割りだけでなく、空間を彩るインテリア性や、プライバシーを守る上でも暮らしに欠かせないものです。 コロナ禍においても、変化しつつある世の中のライフスタイルに合わせて、よりよい製品を開発し、販売促進に従事されている阿知波(あちわ)さんに、リフォームのTAKEUCHIのプランナーIさんが話を聞いてきました。
※撮影に際しては、感染防止策を講じ、撮影時のみマスクを外しています。

2. 遮光・採光・調光で 自然の光をコーディネート

ブラインドや間仕切り製品で光をコントロール

Iさん先日リフォームでブラインドを採用された高齢のお客さまは大きな窓をお持ちで、「せっかく光が入るからカーテンじゃもったいない」とおっしゃったんですよね。老後をゆっくり楽しみたいという方にとってはまわりの明かりって大事なものなのかな、って思っています。 ブラインドというと、一般的に「遮る」というイメージが強い製品かと思うんですが、お客さまがブラインドを選ばれる理由としては、光を取り入れるために「開ける」ということに重きを置かれるケースが多いんですよね。

阿知波さん私たちは、ブラインドや間仕切りを、光を遮る「遮光」と、光を取り入れる「採光」、そして、光の調整「調光」の三つが可能な製品と考えています。

Iさん照明ではなく窓の光で調光するという考え方があるんですね。

阿知波さんはい。羽根の角度や向きを調整することで、採光しながらプライバシーを守る。日中外からの視線を隠すためにカーテンをひいたけれど、そうすると室内が薄暗くなってしまったので蛍光灯を点ける……というような経験が、皆さん一度や二度はあるんじゃないかと思うんですが、それって、省エネの観点からはどうなんだろう、と思ってしまいませんか。 ブラインドや間仕切り製品を使えば、プライバシーを保ちつつも、窓から入る自然光をコントロールすることができます。例えば、ベビーベッドがある側は暗く、自分が座っているソファーの側は明るくなど、生活スタイルや用途に合わせた調光機能というのはすごく喜ばれますね。

Iさん光のメイクからシーンのメイクということですね。

出典:タチカワブラインドカタログ・ロールスクリーン「ラルクシールド」
https://ebook.ebook7.jp/html/tachikawablind/3311/#38

阿知波さん遮光、調光というところで言うと、和室での製品ニーズも高まっています。 和室って基本的には障子だけで、ウィンドウトリートメントがつかない空間なんですが、障子だけでは、就寝時に遮光ができないとか、畳が日焼けてしまうというので、障子の代わりに、あるいは障子の手前に、ロールスクリーンやプリーツスクリーンをつけるケースが増えています。

Iさんオシャレですよね。「和モダン」という感じがします。

阿知波さん和紙調など素材の種類も豊富で、お部屋のイメージに合わせやすいんですよ。

 

 

ブラインドはお掃除が大変?

Iさん皆さん気にされるのが、製品のお手入れについてなのですが、どうご紹介するのがいいですか?

阿知波さん素材のタイプを大きく分けると、アルミ製と木製とファブリック製になるんですが、アルミ製と木製に関しては、毎日のお掃除のルーティーンとして、掃除機をかける前などに、静電気でほこりを吸着させるダスターでなでていただくのが有効です。ファブリック製では、まずウォッシャブルのものがあって、これは洋服と一緒で洗濯の表示ラベルがついています。バーから外して表示に従って洗ってください。そのほか、水拭きができる生地もご用意しています。

Iさんブラインドにはお掃除が大変というイメージがあったんですが、こんなに簡単なんですね。

阿知波さんはい。そして汚れがひどくなってしまった場合には、生地のみ交換ということもできるんです。弊社の製品はすべてメンテナンス番号がついていて、いつどこで製造されたか、生地番号やサイズなどすべての情報がコンピューター管理してあります。仮に手の届かない高い窓に設置したブラインドであっても、この番号さえわかれば、外して測ったりすることなく、新しい生地を制作することが可能です。

Iさんそれは便利ですね。

――「遮る」というイメージが強いブラインドですが、自然光を取り入れやすく、シーンに合わせた使い方が広がります。お手入れやメンテナンスがしやすいのも嬉しいですね。

このお話は、リフォームのプロに聞いてみた【コラムVol.14 part3】に続きます。お楽しみに!

 

リフォームコラム 【Vol.14 part3】は、2020年10月23日頃に更新予定です。