住まい・暮らしのリフォームコラム

メーカー&職人インタビュー 【Vol.14】

withコロナ時代の快適な暮らしのための “調整できる”窓まわりと間仕切り.part3

2020年10月23日

ブラインドや間仕切りといったインテリア製品の提供を通じて、人々の暮らしに寄り添う「快適な空間づくり」の提案を続けてきた立川ブラインド工業株式会社。 その製品は、遮光・日よけの役割りだけでなく、空間を彩るインテリア性や、プライバシーを守る上でも暮らしに欠かせないものです。 コロナ禍においても、変化しつつある世の中のライフスタイルに合わせて、よりよい製品を開発し、販売促進に従事されている阿知波(あちわ)さんに、リフォームのTAKEUCHIのプランナーIさんが話を聞いてきました。
※撮影に際しては、感染防止策を講じ、撮影時のみマスクを外しています。

3. 必要な時に必要な空間を作り出す 可動間仕切り

住まいに新しい空間を作る間仕切り

Iさん間仕切りを設置するリフォームで多いのは、部屋の一部に書斎スペースを作るリフォームや、寝室にウォークインクローゼットを作るリフォーム、お子さまが増えた時に子供部屋を半分にするリフォームなどでしょうか。 リビングで、普段は広く使いたいけれど、お客様が来たときだけ仕切りたいというニーズも多いですね。あと、最近はおしゃれなケースで、リビングに趣味のワンコーナーやリビングテラスを設けるリフォームもありますね。

阿知波さん弊社では間仕切り製品としては、「アコーデオンカーテン」と「プレイス」「プレイス  スウィング」を用意しています。動かし方としては、「折戸」と「引戸」があって、格納方式と出入りの方法のそれぞれが折戸か引戸か、組み合わせで4タイプ出しており、用途と設置のスペースに合わせてお選びいただけるようになっています。

出典:タチカワブラインドカタログ・間仕切「プレイス スウィング」
https://ebook.ebook7.jp/html/tachikawablind/3339/#32

Iさんお客さまからよく「建具を入れるのとどう違うんですか」と聞かれるのですが。

阿知波さんパネルの製品は、いろいろな建材メーカーさんでも用意されているのですが、多くは規格寸法があるので、それに合わせて内装工事をする必要が生じ、どうしても工事金額が上がってしまいがちです。

弊社の製品は基本的には全てミリ単位でのオーダーをお受けしていまして、納期も約2週間と早いのが特徴です。そして、建具と違ってほとんどの製品が上荷重になりますので、上部に枠さえ設置できればいいというのもメリットかと思います。下に受ける素材には、両面テープで施工可能で厚みが3mmの薄いガイドレールもご用意していますので、床暖房で工事が難しい場合や、バリアフリーで段差をつくりたくない場合にも設置することができますし、工事費用を抑えることもできます。

Iさん上荷重というのは、まさにブラインドの考え方ですね。リフォームの視点で言うと、設置スペースのメリットも結構大きくて、玄関まわりや廊下の収納に扉をつけるスペースがないので、間仕切りやロールスクリーンをつけるというケースは意外と多いんです。

出典:タチカワブラインドカタログ・間仕切「プレイス」
https://ebook.ebook7.jp/html/tachikawablind/3283/#12

阿知波さんあと最近はリビングが2階にある住宅などで、リビングから伸びる階段の入り口に間仕切りを入れたいという需要も多いですね。どうしても冷気や暖気が逃げてしまうので、何とかしたいというところでご要望いただくのですが、こうした場合も、袖壁の工事をしなくても、既存の開口に引戸をつけて冷暖房効果を高めることができます。

Iさん間仕切りもラインナップが豊富ですが、新製品の「プレイス  スウィング」はフレームがスリムなので、スタイリッシュな演出ができますね。

阿知波さんはい。モダンな今風の家での快適さを追求して開発した製品です。インナーテラスのような仕切りを作るのに、圧迫感が生じず、開放的な空間が作れることから人気があります。

Iさんブラインドが「開ける」ために選ばれていたのと同じように、間仕切りも「開く」ために選ばれるケースが増えているということですかね。

 

コロナ禍で間仕切りニーズが増加

出典:タチカワブラインドカタログ・間仕切「プレイス スウィング」
https://ebook.ebook7.jp/html/tachikawablind/3339/#46

Iさん間仕切りについては、今回のこのコロナ禍で、自宅でテレワークをされる方が増え、設置を検討されている方が増えているのではないでしょうか。

阿知波さんはい。テレワーク用にワークスペースを作りたいという需要でのお問い合わせが急増しています。テレワークに関するアンケート調査を見ていると、テレワークをする場所としてリビングと答える方が多いんですよね。実際、リビングの一角を仕切って、ちょっとした自分の空間を作りたいというご要望が増えています。そのほかにもWeb会議で画面に生活感のある背景が映り込むのを避けるために、会議中だけ下ろせるロールスクリーンを設置して、簡易的な「バック幕」を作るというケースも多いです。

Iさんその場合はロールスクリーンをリビングの天井に設置するんですか。

阿知波さんそうですね。ある程度重さがあって、頭上に設置するものになりますので、設置可能かどうかは、プロの目で判断いただければと思いますが、基本的には天井でも間口でも、下地が通っているポイントでさえあれば、設置することが可能です。

Iさんこの透明ロールスクリーンもコロナ製品ですか?

阿知波さんはい、これもコロナ禍に生まれた製品で、オフィスの商談スペースや受付などで大好評なんですが、一つアピールしておきたいポイントがありまして、防炎のスクリーンを使っているんです。火が付いても燃え広がりにくい「防炎物品」ですので、カフェや飲食店でも安心してお使いいただけます。

Iさんニーズを捉えて、スピーディーに製品化されているのがすごいですね。

阿知波さん皆さん最初は一過性のものと予想してビニールを貼り付けるというような簡易的な対応をしていたと思うんですが、感染の再拡大もあって、思いの外長くなりましたし、この先インフルエンザの同時流行も起こり得ると考えるとやはり、きちんとした製品を設置したいと考えると思います。 それでも、収束した時のことを考えると、大がかりな工事はしたくない。必要な時だけ使えて、必要がない時は上に巻き上げ可能なロールスクリーンの需要はとても高かったのです。

――新しい生活様式も、タチカワブラインドの様々な製品が、空間作りの可能性を広げてくれました。テレワーク空間にお困りの方も多いと思います。この機会にイメージする空間を考えてみてはいかがでしょうか?

このお話は、リフォームのプロに聞いてみた【コラムVol.14 part4】に続きます。お楽しみに!

 

リフォームコラム 【Vol.14 part4】は、2020年10月30日頃に更新予定です。