質の高い暮らしをもたらす 使う人の気持ちを豊かにするインテリアアクセサリー
2021年9月10日
洗面室やトイレのタオル掛けやトイレットペーパーホルダー、ランドリーフック、玄関まわりの棚やなど、多種多様なインテリアアクセサリーがずらりと並ぶ、KAWAJUNハードウェアショールーム。リフォームのTAKEUCHIのプランナーHさんが、質感や使い心地を体感しながらお話を伺ってきました。 ※撮影に際しては、感染防止策を講じ、撮影時のみマスクを外しています。
1. 身近にあふれるKAWAJUN製品
流通事業から店舗什器の製造へ
リフォームのタケウチ プランナーHさん(以下Hさん)取っ手やタオル掛け、たくさん展示してあって、目移りしてしまいますね。カワジュンさんの製品のデザインが好きで、いままでリフォーム工事を担当させていただいたお客様にもたくさん提案してきました。洗面室のタオル掛けや洗濯機上の収納シェルフ、玄関先の傘掛け、カーテンのタッセルフック…と、数えきれませんが、どんな小さな製品でもデザイン性と機能性、両方を兼ね備えていて、いつもお客様からご好評をいただいています。
Hさんカワジュンさんは、私たちリフォーム業界の人間から見ると、住宅用の建材装飾金物やインテリアアクセサリーなどを製造されている会社さんという認識なのですが、話によるとそれだけではないようですね。御社の成り立ちから教えていただけますか。
KAWAJUN鈴木さん(以下鈴木さん)はい、もともとは流通事業から始まっている会社なんです。
Hさんえっ、流通ですか!?流通からどうして住宅のほうに?
鈴木さん最初は流通事業の中で、売場作りや店舗装飾のための製品を作るようになったんですね。スーパーやコンビニの陳列棚やショッピングカートがイメージしやすいかと思います。その中で、作業改善什器というのを提案するようになりました。例えば、アパレル製品が、ある頃からサイズを色分けして表示するチップつきのハンガーで並ぶようになったと思うんですが、あの「サイズチップ」を作ったのは弊社です。
Hさんそうなんですか!ハンガーでサイズを見て手に取るのが当たり前ですよね。ないとちょっと不便ですね。
鈴木さん他にも、ファーストフード店の多くに飲み残しや氷を出して、可燃と不燃ゴミを分けて、最後にトレーを置くというスタイルの分別ゴミ箱があると思いますが、あれを作ったのも弊社です。 一番最近ですと、コロナの感染症対策として店頭に置くアルコールスプレーの「足踏みのボトルスタンド」ですね。
Hさん:すごい。知らずに日々の生活の中でたくさんお世話になっていました。今日からお店に入る度にあれこれと眺めてしまいそうです(笑)。
鈴木さんはい、ぜひ「KAWAJUN」のロゴを探してみてください(笑)。
「建築装飾金物」の製造を開始
鈴木さん売場作りから派生してフードコートの椅子やテーブルなどを作り始めたことで「パブリック事業部」ができました。 また、ショッピングカートの製造技術を応用して、医療現場で使う、配膳や下膳用のカートを作り始めたことで「メディカル事業部」ができ……といった具合に、私たちの顧客様への提案と共に、飲食からパブリック、メディカル、ホテルなど事業を拡大していきました。新築やリフォームの建築現場で使われているのは、私たち「ハードウェア事業部」の製品が多いと思いますが、建築市場への提案を始めたのは1991年です。
Hさん私たちがよく手にしているのは、ハードウェア事業部の製品なんですね。カワジュンさんの製品でまず思い付くのは、お家の中のドアに取り付けるレバーハンドルや造作家具の取っ手ですね。
鈴木さんそうですね。おっしゃるとおりレバーハンドルのシェアが圧倒的に多かったです。元々、ハードウェア事業部ではホテルや高級住宅、店舗向けに「真鍮」を使った装飾金具を製造販売しておりましたが、素材を「亜鉛ダイキャスト」にし一般住宅用のレバーハンドルなどを作るようになりました。
Hさんそうなんですね。お家の中の建具は、メーカーさんの既製品を利用しているケースが多いですが、色やデザインにこだわって扉や収納家具を造作されるお客様には、お家全体の雰囲気、インテリアに合わせてカワジュンさんのレバーハンドルや取っ手を提案しています。種類が豊富なので、お客様も迷われるんですが、私もカタログを見ながら、一緒にイメージして、あれこれ悩む時間はとても楽しいですね。
――リフォームでは、インテリアアクセサリーメーカーとしてのイメージが強いカワジュンさんですが、日常を便利にする「KAWAJUN」製品が、街中にたくさんあるんですね。
Part2では、気になる製品開発についてお話を伺います。
河淳株式会社 東京店 ハードウェア事業部鈴木 岳大さん
ドアのレバーハンドルやタオル掛け等、多種なインテリアアクセサリーを取り揃える、河淳株式会社。流通、医療、ホテルとさまざまな現場の顧客ニーズを汲み取り、自社で製品開発から製造、販売まで行うことで、洗練されたデザインの高品質な製品をすばやく市場に展開。その中でリフォームや新築住宅を専門に営業を担当されている住宅インテリアのプロフェッショナル。
取材・文:Amiko KOGA (Escript) 撮影:Kotaro KIKUTA
リフォームコラム 【Vol.20 part2】は、2021年9月24日頃に更新予定です。