住まい・暮らしのリフォームコラム

メーカー&職人インタビュー 【Vol.20】

質の高い暮らしをもたらす 使う人の気持ちを豊かにするインテリアアクセサリー.part3

2021年10月8日

洗面室やトイレのタオル掛けやトイレットペーパーホルダー、ランドリーフック、玄関まわりの棚やなど、多種多様なインテリアアクセサリーがずらりと並ぶ、KAWAJUNハードウェアショールーム。リフォームのTAKEUCHIのプランナーHさんが、質感や使い心地を体感しながらお話を伺ってきました。 ※撮影に際しては、感染防止策を講じ、撮影時のみマスクを外しています。

3. インテリアアクセサリーで洗練された住空間を実現する

金物を揃えてトータルコーディネート

Hさん今日はせっかくショールームでお話を伺っていますので、リフォームでドアノブやペーパーホルダーなどを選ぶ上でのおすすめのポイントや、お家のセンスがちょっと良くなる選び方を教えていただけると嬉しいのですが。

鈴木さんそうですね。住宅全体を「トータルコーディネート」するという視点が大事なんですが、リフォームの場合、既存の空間に新しいものを足すことがほとんどですよね。お家全体の統一が難しい場合は、空間ごとで同じ素材や色で揃えるのがおすすめです。

手軽な例を出すと、私どもは3点セットと呼んでいるんですが、トイレットペーパーホルダーと、トイレ内のタオル掛け、洗面室のタオル掛けを揃える方法です。この3点が揃っていると印象が変わります。

Hさん確かに。金物が揃っているだけで、ホテルライクな洗練された感じになりますよね。特に近い距離で、同時に視線に入ってくるものは、新旧混在すると余計古いものが目立ってしまうので、そういったときは思い切ってお客様に提案するように心掛けたいと思います。

それに、リフォームって壊れたものを直す、マイナスからゼロに戻すだけの作業ではなく、せっかくですから暮らしをより楽しんで頂きたいので、こうした装飾金物をお気に入りのデザインのものに模様替えするだけでもいいですね。こうしてズラリと展示してあると、”あれもいいな、これも素敵…”と、目移りしてしまいます。何時間でも見れいられますね。

 

 

人気製品にみる 今オシャレな装飾

ペーパーホルダーの横に棚がついている製品。スマートフォンや腕時計など、ちょっとしたものを置ける。

Hさん製品の人気の傾向も教えていただけますか。

鈴木さんそうですね。まずは多用途の製品と言えるでしょうか。ペーパーホルダーなども、紙巻きだけじゃなく、棚がついているタイプの製品が人気です。

Hさんポケットに入れていたスマホを落とさないようにちょっと置いたりするので、棚があると便利なんですよね。実は我が家のトイレでもこの製品を使わせていただいています。

 

鈴木さんありがとうございます。ほかにも、フック部分が折りたためて、必要なときにだけ引き出せるブラインドフックや、省スペースの棚とフックを兼ね備えたシェルフなど、機能性を高めた製品が多くあり、どれも好評をいただいております。色については、インダストリアルインテリア人気から、黒を取り入れた製品のニーズがここ数年増えています。レバーハンドルだけでなく、水まわりの脚部の金物にまで黒を選ばれる方が多いです。

 

壁付けのブラケット(足)とカウンターがセットになった、ワークスペース。

鈴木さんまたコロナ禍の影響で、テレワーク向けにコンパクトに設置できるL字型デスク用の脚がよく出ているんですが、これも黒が人気ですね。 素材では、鏡面のクロームメッキの製品が人気です。弊社は葛飾区に「カワジュンインダストリー」というメッキ工場を有しておりまして、職人が手作業で加工をしています。 ドアノブの色のパターンが実に様々で皆さん驚かれるんですが、複雑な色合いをメッキで表現できるのは、職人の高い技術力ゆえなんです。

持ち手部分に、石畳や水面の質感をイメージしたレバーハンドル。自然からインスピレーションを得た色の再現にもこだわった新作。

Hさんお客様ニーズに応える開発力、スピード対応、そして、職人技はカワジュンさんならではですね。私たちリフォームプランナーも、お客様のお困りごとやご要望に応えるだけではなく、お客様自身も気づいてない心の声やウォンツを、お客様より先に見つけ、かゆいところに手が届くような仕事を目指しています。

――装飾金物の統一感、こうした細部こだわりが空間のセンスアップのポイントでしたね。お気に入りの1つをリフォーム際は、ぜひ取り入れていただきたいと思います。次回は最終回、どんな世代にも使いやすいデザイン性の高い手摺りについてご紹介したいと思います。

 

リフォームコラム 【Vol.20 part4】は、2021年10月22日頃に更新予定です。