住まい・暮らしのリフォームコラム

メーカー&職人インタビュー 【Vol.23】

収納もカスタマイズな時代へ ライフスタイルを豊かにするストレスフリーな収納.part2

2022年3月25日

インテリア建材の中でも収納の分野で経営革新にチャレンジし、近年では新ブランド「収納生活NANKAI」が好評で業績を伸ばしている南海プライウッド株式会社。東京ショールームには実際の部屋のように仕切られた空間がいくつもあり、収納の実例を見ることができます。今回はリフォームのTAKEUCHIのプランナーSさんが、ショールームを見学させていただきながら人気の収納システムについてお話を聞いてきました。
※撮影に際しては、感染防止策を講じ、撮影時のみマスクを外しています。

2. 自由にプランニングできて高性能の アートランバーを使った製品

カスタマイズ自由なアートランバー

シューズクロゼット。棚板、ハンガー、有孔パネルなど、自由な組み合わせて機能的な収納を作ることができる。

Sさん南海プライウッドさんのヒット商品と言えば何でしょう?

岡﨑さんやはりアートランバーですね。この棚板ができたことで製品の幅が一気に広がりました。現在、ショールームに展示している製品の7~8割はアートランバーを使用しています。間口にピッタリ調整できるので自由度も高いんですよ。

Sさん色もたくさんありますよね。こちらはシェルフのブースでしょうか。棚板だけでなく、棚柱と棚受もこんなに種類があるんですね。

岡﨑さんはい、これらをセットにした製品が、「アームハング棚柱SS」というシリーズになります。アームハング棚柱 3カラー×有孔パネル4カラー×ランバーシリーズ棚板16カラーを自由に組み合わせできますので、設置場所のインテリアや使用用途に合わせて好きなようにカスタマイズできます。

Sさん具体的にどのような場所の収納に関する相談が多いですか?

岡﨑さん多いのは、シューズクロゼットとウォークインクロゼット、キッチン収納です。シューズクロゼットで人気なのは、こちらのようなオープン棚の組み合わせです。床固定がなく、基本的に宙に浮いた状態なので掃除がしやすいのがいいですよね。有孔パネルには、鍵や時計などの小物をかけておけば、出かける時に探す必要がありません。

Sさんいろいろなものが置けて機能的ですね。ブーツもこのようにブーツハンガーで収納すると型崩れも防げますし、身支度もスムーズになりそうです。

岡﨑さん玄関まわりに置きたいものは、ベビーカーやキャリーケース、ゴルフクラブ、最近ではキャンプグッズなど、けっこう多いんです。

Sさんまた最近は感染症や花粉症対策からも、上着やコートを玄関先に収納したいというご要望が増えています。こちらのようなファミリークロゼットが玄関先にあると家族みんなで使いやすそうですね。

岡﨑さんこちらは「ウォールゼットノエル3」という製品で、展示しているのは4人家族用ですが、家族それぞれの身長に合わせてクロゼットの高さを変えています。これも可動式で、お子さんが成長したら高さが調整できます。

Sさん”自分専用”というのが子供は嬉しいんですよね。すすんで身支度してくれそうです。また壁から壁まで隙間なくぴったりで見た目もいいですし、空間を無駄なく利用できて収納容量が多いですよね。

岡﨑さんそうですね。このような工夫1つでも快適さは変わります。こちらのシリーズの製品には、手前に引き出すスライドハンガーや、置く・畳むなどで収納できる、バスケットタイプや引き出しタイプの収納で組み合わせる事も可能です。

リフォームのTAKEUCHI実例。引き出し収納もオーダーで造作。クローゼットと合わせて大容量の衣類収納を造作。

Sさん実はこちらの製品、以前お客様におすすめして採用いただきました。たくさんの服を機能的に収納したいというご要望からメーカーを色々検討した結果、御社の製品を使わせていただいたんですよ。既製品ではぴったり合うものがなかったため、お客様も大変喜んでくださいました。

岡﨑さんそれはありがとうございます!他もぜひお客様の声があればお聞かせください。

 

理想の空間に合わせて機能的で美しい収納

食器棚やカップボード等のキッチン収納「フリモ」。グッドアとの組み合わせで生活感の出にくい空間に。

岡﨑さんこちらは「フリモ」というシリーズの製品です。食器や電子レンジなどの家電だけでなく、冷蔵庫まで収納できる背面収納です。これに引き戸をつけると、生活感の出にくい空間になります。冷蔵庫を隠すかどうかは好みが分かれるところですね。

Sさんシステムキッチンはオーダーできるメーカーが多いのに食器棚はなかなかできないので、そこに不満を感じるお客様もいます。自宅で料理を楽しむ人も増えましたが、何を置きたいか決まっていれば、これは自由度が高くてよさそうです。

岡﨑さん調理器具を置くスライドテーブルや、ごみを分別できるダストボックスなどもカスタマイズできますので、使いやすいキッチンを実現していただけると思いますよ。

 

 

木目ではなくアルミ層を組み合わせた「スタイラルランバー」。素材感が出るよう、ヘアライン仕上げになっている点もこだわりのポイント。

Sさんサイドの収納に使われている、ステンレスのように見える棚もアートランバーですか?

岡﨑さんこれは「スタイラルランバー」というもので、特殊樹脂シートにアルミ層を組み合わせた表面仕様になっています。見た目はスタイリッシュで、耐熱・耐汚染性に優れています。2021年に発売された新製品なんですよ。

Sさん汚れやすいキッチンにピッタリですね。

岡﨑さんはい、こちらのような家電カウンターはもちろんですが、最近は玄関先での利用もおすすめしています。感染症対策に除菌スプレーを玄関先に置いている方多いですよね。こちらの素材なら、液だれでシミになったり表面塗装が剥げたりする心配もありません。

Sさんこれはいいですね!コロナ禍で、今まで考えもしなかったようなニーズが増えてきています。ぜひおすすめの製品についても教えてください。

 

 

――収納もお家ごとにカスタマイズする時代を感じさせるような製品がたくさんありました。次回は【コラムVol.23 part3】、コロナ禍でニーズが増えているテレワークスペース、家事の効率をアップさせてくれる水まわりなどの収納づくりについてご紹介します。

リフォームコラム 【Vol.23 part3】は、4月8日頃に更新予定です。