壁紙から床材、ファブリックまで、トータルコーディネートによる理想の空間づくり.part3
2022年11月11日
愛知県名古屋市に本社を置き、壁紙、床材、カーテンといった内装材をトータルに扱うインテリア業界のリーディングカンパニー、株式会社サンゲツ。品川駅港南口から徒歩5分という便利な場所にある品川ショールームでは、広々とした空間に約1万2000点もの製品が展示され、実物を見て選ぶことができます。今回はリフォームのTAKEUCHIリフォームプランナーTさんが、ショールームを見学しながら、製品の特徴や選び方、上手なコーディネートのポイントもうかがいました。 ※撮影に際しては、感染防止策を講じ、撮影時のみマスクを外しています。
3. 体感ブースで、自身にぴったりなリフォームのアイディアを見つけよう
Tさん「アイディアハウス」はリフォームに特化したコーナーなんですか?
Uさんその通りです。マンション1戸(約80㎡)のリアルスケールで作られていて、部屋ごとに暮らしを豊かにするアイディアを体感できます。たとえば、壁紙の消臭効果を嗅いで確かめるキット、フィルム汚れ防止壁紙と一般的な壁紙の汚れ落ちを比べられるコーナーなどは、機能性をプラスした壁紙の効果を実験気分で楽しみながら体験できます。
Tさん体感することで理解が深まりますね。どの場所に使えばいいのかもわかりやすいです。
Tさん床材もたくさん種類があって迷ってしまうなと思ったのですが、スマートフォンやパソコンでシミュレーションできるんですね。
Uさんそうなんです。ショールームで見るのと、実際のお住まいで見るのとではイメージが変わるので、張り替えたい部屋の画像をアップロードしていただき、床材の種類を選択すると、画像のタイルが張り替えられます。品番や商品名、カテゴリからも検索できますので、お好きなテイストを選んでいただき、実物に近いイメージでご覧になることができます。サンゲツ「フロアタイル着せ替えシミュレーション」こちら
Tさん床材は2000点ほどあるそうですが、選び方のポイントを教えていただけますか。
Uさんサンゲツで取り扱う床材は大きく分けて、クッションフロアやフロアタイルなどのビニル系と、カーペットやカーペットタイルなどの繊維系があります。 住宅の床材は、施工性がよくお手入れしやすいことなどからフローリングが主流になりました。弊社もそうしたニーズに合わせて、木目のビニル床材を多数作ってきました。しかしビニル系床材は清掃性等のメリットも多いですが、滑りやすく、スリッパを履くとさらに転びやすくなるので、高齢者がいるお宅では危険な場合もあります。そうした面では、クッション性が高いカーペット素材がおすすめです。比較的人の出入りが少ない寝室などは使いやすいですね。
Tさんしかしカーペットは汚れた時、すぐに洗えないというのが気になるところです…。
Uさんその点でいえば、弊社の製品はタイル状になっているカーペットタイルのご用意がありますので、汚れたら、そこだけ交換できるので手軽です。また、水まわりの使用におすすめな、滑りにくい床材もあります。
Uさんまた「グラフィカ」というコンピュータージェットプリントのシリーズで、カーペットタイルもオーダーできます。いただいた画像でも作成もできますので、オリジナリティあふれる空間を演出することもできますよ。
――リフォームを考えているなら、アイデアハウスに展示されている製品もチェックしてみてください。床材は機能や安全性などに考慮して選びましょう。シミュレーションはぜひ試してみたいですね。【コラムVol.25 part4】では住まいのデザインをするためのヒントをご紹介します。
株式会社サンゲツ東京支社 レジデンシャルデザイン室 Uさん(写真左)
インテリア好きからサンゲツへ入社、インテリアコーディネーターと二級建築士の資格を持ち、ショールームに来場されるお客様に理想とする空間のイメージを膨らませてもらえるよう、内装材選びからコーディネートまで提案。またショールームアテンドからディスプレイまでトータルに従事。
取材・文:Kyoko TODA 撮影:Tsutomu MURAYAMA
リフォームコラム 【Vol.25 part2】は、11月18日頃に更新予定です。