住まい・暮らしのリフォームコラム

メーカー&職人インタビュー 【Vol.26】

家のどこにいても冬も夏も快適! 健康に過ごせて省エネ効果も期待できる断熱リフォーム.part3

2022年12月9日

住宅設備建材メーカー最大手で、新築・リフォーム問わず多くのニーズに応えるべく、幅広い製品と住宅関連サービスを展開する株式会社LIXIL。住宅の高性能化と省エネの視点から、この度新たに開設された断熱性能の違いを体感できるショールーム、「住まいStudio」にTAKEUCHIのリフォームプランナーHさんが訪れ、高断熱な住宅がもたらす効果や一年を通して快適な暮らしを送るために必要なリフォームアイデアを体感しながら聞いてきました。

3. 断熱リフォームで快適・健康な住まいづくりと省エネを実現

本城さん3つの部屋を比較してみて、いかがでしたか?

Hさんやはり実際に体感してみるのが一番ですね。「これからの家」は他の部屋との寒暖差が小さくなるためヒートショックの危険性を防ぐことができますし、年配の方から小さなお子様やペットまで、住まい手全員にやさしいなと感じました。また断熱というと冬場に目がいきがちですが、近年、屋内での熱中症も問題になっていますので、熱中症対策にももちろん効果的ですよね。

本城さんはい、その通りです。夏は寝るときにエアコンを止めてしまい、それで熱中症になるという話をよく聞きます。断熱リフォームをしておけば、冷房による冷えた室内空気が外に出ていきにくく、外の熱も室内に入ってきづらい状態になりますので、冷えた室内空気を長時間保て、冷房効率もよくなります。

Hさん熱をキープする力が高まれば、光熱費を抑えることにもつながりますね。

本城さんその通りです。健康・快適を維持するためにも断熱リフォームはぜひ、おすすめしたいです。

Hさん 断熱改修による、光熱費削減の目安ってありますか?

3つの家の同じ空間であるリビングの暖房費※を比較。家の断熱性能が異なるだけで、昔の家が28,000円に対し、これからの家は7,000円。(※12月~3月の期間、リビング約8畳の暖房費)

本城さんそうですね、先ほど体感していただいた3つのお家の場合ですと、「昔の家」が年間で2万8000円、「今の家」が1万3000円、省エネ基準を満たす「これからの家」が7000円と試算されています。

Hさん光熱費の違いは大きいですね!電気・ガス代が高騰していますし、省エネ性はもっとお客様にお伝えしたいです。

本城さん続いて、さき先ほどの3つの住宅を、冬の屋外0℃を想定した空間からサーモカメラで観察できるので、ちょっと見てみましょう。

Hさん「昔の家」は窓ガラスが真っ赤です。

本城さんそれぞれ窓を触ってみてください。どの窓が一番冷たく感じますか?

Hさん「これからの家」が一番冷たいです。

本城さん「これからの家」がなぜ冷たいかというとエネルギーが漏れていないからです。「昔の家」は熱の漏れが多いので、サーモカメラの画像では赤くなっていたわけです。室外機にも注目してみてください。

Hさん室外機の動きが「昔の家」は激しく、「今の家」は静か。「これからの家」は止まっています。

本城さんそうなんです。「昔の家」は室内を暖めようとフル稼働しています。これが光熱費がかかる原因です。

Hさんこうして確認することができると「昔の家」のエネルギー消費は本当にもったいないですね!断熱性能や気密性が高い家は光熱費が抑えられ、お財布にやさしいですね。

本城さんこちらは、窓の比較ができる空間です。アイスクリームに差し込まれたスプーンも触ってみてください。

Hさん左から右へ行くごとに、どんどん冷たく感じますね。

本城さんこれはサッシに使われる素材の特徴の違いを示したものです。右のアルミは強度が強いですが、すぐ冷えてしまう。一方、真ん中の樹脂は熱は伝わりにくいですが、アルミに比べ強度が劣ります。左はアルミの丈夫さと樹脂の熱伝導の低さを備えたハイブリッド製品です。ハイブリッドだとフレームを細くでき、ガラス面を大きくできるメリットもあるんです。

Hさんフレームが細い分、窓も大きくなりますね。景色が一番きれいに見えるのも、ハイブリッド窓なんですね。

本城さんそうなんです。断熱性・耐久性がありつつ、開放感も欲しいというご要望からできた製品です。リビングなどに採用いただければ、大きな窓から見える景色で、四季のうつろい感じ、より豊かな暮らしをお届けできると思います。

――健康・快適を維持するためにも、省エネ性能・冷房効率を高めるためにも、断熱リフォームが有効であることがわかりました。【コラムVol.26 part4】では、断熱リフォームの流れや参考になる事例をご紹介します。

次回も【Vol.26】「家のどこにいても冬も夏も快適! 健康に過ごせて省エネ効果も期待できる断熱リフォーム」part4は、2022年12月16日頃に更新予定です。