理想の空間を実現させるために
一緒に奮闘してくれる“味方”ができた.part2
2018年3月19日
先週に引き続き、タケウチでリフォームをしていただいたK様ご夫婦の「リフォーム体験談」をご紹介します。一戸建て(築35年)の一部をリフォームし、新たにカフェを設けるというもの。くつろぎのカフェ空間とバリアフリーの住居空間を構成しました。<前回のお話しはこちらから>
奥様こだわりのくつろげるカフェづくり
―玄関工事を終え、いよいよ、奥様がオープンさせるカフェづくりが始まりました。
奥様間取りはすぐに決まりました。というのも、自宅で何かあってもすぐに動けるように、キッチンから自宅に入れるようにしたいとお願いしていたこと、それと営業許可を取る上での規程もあったので。動線と面積を考えると、キッチンと客席の配置は一つに限られていたんです。
奥様あとは客席のテーブルと椅子をどう並べるかということを決めればよかったのですが、これについてはYさんが3Dパースでいろいろなパターンを出してくださいました。カウンターテーブルの高さも、私の身長とバランスをとりながら、お客さまからキッチンが見えにくい高さになるよう、シュミレーションしてもらいました。一方の窓側テーブル席は低めに。お客さまの座る向きと高さに違いを出したことで圧迫感がなくなり、リラックスできる空間に仕上がったと思います。
奥様カウンター席については、荷物がかけられるフックとコンセントを設置しました。これがお客様にすごく重宝がられています。Yさんからいただいたご提案でしたが、女性ならではの配慮に満ちた素晴らしいアイデアですよね。
旦那様あと、音楽にすごくこだわったんですよね。小さなお店だけどトイレにもスピーカーがあるんですよ。
ただ、有線のユニットを置く場所がなくて、最後の最後にかなり悩むことになってしまったんです。Yさんと相談して、「ここしかない!」と設置場所を決めた上で、購入予定のユニットのサイズに合わせた吊り棚を設置してもらいました。だからほら、ぴったりなんですよ。
―奥様が目指したのは「女性目線のカフェ」。床暖房の設置、広いトイレスペースの確保など、こだわりはさらに細部にわたりました。
奥様実はカフェのオープンを考えるようになってから、メニューや価格付け、サービスの研究をしようと思って近所の喫茶店めぐりをしたんですよ。その時に、暖房だけでは冷えのぼせしてしまってくつろげないと気が付いて。最初から床暖房にはこだわっていました。結果、大正解でしたね。うちは年配のお客さまが多いのですが、「足元から暖かくていいね」って喜ばれています。
奥様あとは、女性のお客様が気持ちよく使えるトイレにしたくて、広い空間を作り、鏡やカウンターを設置しました。それと細かなところですが、女性はトイレの出入りを見られたくないものなので、トイレのドアが客席から見えないように袖壁設けて鏡を貼ってもらいました。カフェ店内を広く見せることもできて、一石二鳥ですよね。ちょっとしたことなんですが、使って気付いてくださるお客様がいらして、「よく考えられたお店ですね」と喜んでくださる。こだわってよかったと思いますね。
―リフォームを行う上で、明確なビジョン、仕上がりのイメージを持つことが大切とよく言われますが、奥さまのお話からそれが証明されたように感じます。お話は【コラムVol.05 part3】に続きます。
撮影協力カフェ f
板橋本町駅から徒歩2分。こだわりのコーヒーとなつかしの喫茶店メニューが人気。女性オーナー様ならではの配慮が感じられる、アットホームなお店です。
【カフェ f(エフ)】
板橋区本町35-10/営業時間:8:00~19:00/定休日:火曜/喫煙・禁煙:完全禁煙
取材・文:Amiko KOGA (Escript) 撮影:Yutaka KONO(Furattto)
次回も引き続き、「こだわりのくつろげるカフェづくり」、完成したカフェとK様ご家族のエピソードをお伝えします。
リフォーム体験談! 【Vol.05 part3】は、3月26日に更新予定です。