先代から引き継いだ家を大切に維持し続けるためのリフォーム
2022年9月21日
TAKEUCHIでリフォームをしていただいた、E様の「リフォーム体験談」をご紹介します。 E様のご実家は、お父様がこだわって建てられた木造の戸建て住宅。建築関係の仕事をなさっていたこともあり、床・天井の納まりや仕上げ、建具に至るまで、随所に職人による匠の技を感じ取ることができます。そんなお父様の思い入れが伝わってくるようなお住まいで取材させていただきました。《撮影に際しては感染防止対策を行い、マスクを外しての撮影も含まれています。》
1. 親・子・孫と三代にわたって続くご縁。会話の中から想いを汲み取って。
−−E様のお父様とTAKEUCHIとのお付き合いが始まったのは、20年程前。どのようなきっかけでご相談をいただき、長いお付き合いが続いているのでしょうか。
TAKEUCHIのSさん(以下Sさん)最初にご連絡をくださったのがお父様で、エネスタ(リフォームのTAKEUCHIの前身、ガス関連サービス中心とした事業をおこなっていた)の 頃ですね。地域密着型のサービスをしていたので、ガスの保安点検か、チラシを見てイベントに来てくださったような気がします。
E様私もいつから…というのははっきり覚えていなくて。家のことは両親に任せていたのでSさんとはご挨拶する程度で、当時はこのようにお話する機会はなかったですね。でも我が家は決まってお客様をお通しするのはこの応接間でしたので、Sさんと父が話しているのを何度かお見掛けしました。
Sさん最初に伺ったときも、お父様がこちらのソファに座っていらっしゃって、お母様がお茶やお菓子を出してくださって。家のことでお話が盛り上がったんです。
E様父は仕事が好きでしたので、建築士の資格をお持ちでらっしゃるSさんがお相手なら、お話が尽きなかったかもしれませんね(笑)。
−−お父様からのご連絡で始まり、その後リフォームをするようになったきっかけがあったのでしょうか?
Sさん今から14年ほど前のことですが、エネスタとして出店していた店舗をリニューアルし、住宅リフォームを本格化させて“リフォームのTAKEUCHI”になったんです。それと同時くらいのタイミングだったでしょうか?E様邸もあちこち気になる点があるということで、お話を伺ってました。
E様この家は築 37~8年になります。どんなに手入れをしても、水まわりは老朽化してきますよね。それでお風呂をきれいにしていただいたとき、両親が「すごくよくなった!」と喜んでいたんです。 私は結婚して実家からは出ていたのですが、両親があまりに感動した様子でしたので、自分のマンションのリフォームもお願いすることにしたんです。実家での浴室リフォームの話を聞いていましたので、はじめから不安はありませんでしたが、Sさんは知識が豊富で驚きました。使い勝手や好みの雰囲気も分かってくださるので何かと相談しやすく、こちらの意思を上手に汲み取ってくださるのが何よりありがたいんです。それからはずっとお世話になっています。
Sさんありがとうございます。こうして面と向かって仰っていただくと照れちゃいますね。
E様それから毎月、『さくらだより』(TAKEUCHIからお客様に送付している店舗便り)を読むのが楽しみなんですよ。Sさんはユーモアをお持ちで、文章もお上手ですよね。月ごとにテーマが異なるのですが、「尊敬する人」というテーマのとき、店長さんが尊敬する人としてSさんの名前を挙げられていて。同じ職場で尊敬し合えるなんて素敵だなと思いましたし、私もSさんのことを気配りのできる方だと常に感じていたので、さすがだなと納得しました。
Sさんありがとうございます。いつも読んでくださって、嬉しいです。
−−そして今日は、E様のお嬢様、お父様のお孫様にあたるY様にも同席していただいています。Y様もこのお住まいは特別なものですか?
Y様はい、小さい頃から親しみある家ですし、今日みたいに母と一緒に来たり、姉弟で来たりと思い出がたくさんあります。また私の実家となるマンションもリフォームしたので、家の事=Sさんが我が家の暗黙の共通認識です。
SさんY様が小さな頃から知っていますので、私にとっても娘みたいな存在です。両方の家に訪問させていただいて、まるで“家に詳しい親戚のおばさん”ですね(笑)。
E様・Y様ほんとその通りですね(笑)。でももしSさんがいなかったら、父が大切にしているこの家の事を誰に相談したらいいのか…と思うんです。古くなったから壊して建て直すのも1つの手段ですが、いいものをずっと残しておけるというのがリフォームの素晴らしさですよね。Sさんはその上で、我が家の事をよく理解して下さって、本当にご縁があってよかったと思うんです。
Sさんいえいえ、こちらこそありがとうございます。私も長いことこの仕事をやっていますが、このような重厚感がありしっかりと建てられた家に出会うことはそう多くありません。できるだけ手入れをして長く残していきたいと思うんですね。それにE様ご一家皆様素敵な方ばかりで、このようなご縁があって、よかったなと思っています。
−−よいご縁に巡り合い、住まいを通じて長く深いお付き合いをさせていただいているのですね。次回、【コラムVol.24 part2】では、木造建築を長く維持し、快適に住み続けるためのリフォームについてご紹介します。お楽しみに!
取材・文:Kyoko TODA 撮影:Tsutomu MURAYAMA
次回も「先代から引き継いだ家を大切に維持し続けるためのリフォーム」、
リフォーム体験談! 【Vol.24 part2】は、9月28日に更新予定です。