住まい・暮らしのリフォームコラム

リフォーム体験談 【Vol.10】

好きな物に囲まれて過ごす時間を増やす
心地よい暮らしを実現するリフォーム.part3

2020年6月20日

タケウチでリフォームをしていただいたN様ご夫婦の「リフォーム体験談」をご紹介します。
「家全体を憧れの北欧スタイルに一新すること」をテーマに始めたリフォームですが、プランニングの過程では迷いが生じることも多かったようです。鍵になったのは「ゾーニング」という考え方。共有部分はシンプルに、夫婦それぞれの空間はそれぞれの好きなもので彩る。この考え方を取り入れたことで、心地よい暮らしが実現できたそうです。〈前回までのお話はこちらから〉

3.やっぱり好きなものに囲まれて暮らしたい

「北欧風」のコンセプトに忠実に仕上がったキッチン・リビング。その資材選びでは、可愛い路線に走りがちなN様ご夫妻の手綱を取るかのように、TAKEUCHIのコーディネーターが“軌道修正”をしていました。しかし、他の部屋では様子が違ったようです。

旦那様キッチン・リビングと並行して、僕らそれぞれの自室とトイレの壁紙を選んだんですが、ここでまた奇抜なのを選んじゃうと、またコーディネーターさんに「ブレてますよね?」って言われちゃうだろうなーって思うじゃない(笑)。だから、白ばっかり見てたんですよ。そしたら、「こんなんでいいんですか?」って。

試しに雲とか、宇宙とか、珍しいのを指さしてみたら、「いいじゃないですか!」って、人が変わったみたいに(笑)。

奥様そうそう。私も「自室に柄もののクロスをりたいんです」って言ってみたら、「いいじゃないですか!」って言われて。それで控えめに、「じゃあ……梁の部分にちょっと入れて、アクセントクロスにします」って言ったんですよ。そしたら、「だったら、思い切って全面に貼ったらどうでしょう?」って。

「自室なんだから、お気に入りの空間にすべきです」って。

 

旦那様のお部屋。飛行機が映える理想の「ブルー」を追究。箱に入ったままだった機体が一機、また一機と飛び始めています。

旦那様「そうか、確かにそうだな」って思って、改めてどんな部屋にしよう、って考えたんですよ。それで、壁の一面にはブルーのクロスを、天井には、蓄光で電気を消すと星が浮かび上がるクロスをることにしました。

実は私、小学生のときにクリスマスプレゼントでもらって以来、ずっと飛行機の模型収集をしてたんですが、飾るところがないから箱に入れてしまいっぱなしだったんですよ。空を思わせるブルーの壁紙を前に並べたら、飛行機が映えるだろうな、と思って。

コーディネーターさんが、「全部白じゃつまんないでしょ」っておっしゃったんですが、おっしゃる通りなんですよね。だって、やっぱり好きなものに囲まれて暮らしたいじゃないですか。

 

 

 

 

こうして、白を基調としたリビング・キッチンとは対象的に、個室はご夫妻それぞれの「好き」を詰め込んだ、カラフルな空間が出来上がりました。

奥様のお部屋。北欧調の柄物サンプルを多数取り寄せ、厳選。壁面全体を大胆に貼り替えました。

小さな空間のトイレも遊び心をプラス。吊り戸棚の収納が高くて使いづらかったトイレを背面収納付のものに変更。イエローの柄クロスで使うのが楽しくなる空間にしました。

奥様色や形を揃えると確かにキレイに見えるけれど、全部揃えればいいかというと、やっぱり好きな物に囲まれて心地良いという気持ちを大切にしたい。整理収納の考え方と同じです。

よく、雑誌なんかでも、全部白で統一した収納の例なんかが出ていると思うんですが、実際には可愛い花柄のマグカップを使いたいじゃないですか(笑)。

家には「コモンスペース」と「プライベートスペース」があって、リビングは「コモンスペース」。家族がくつろぐ場所であると同時に、お客さまと共有する空間でもあります。収納においても、それを意識したルールづくりをする。

整理収納の基本の考え方で、場所ごとに目的を決め、必要な物の配置を考えることを「ゾーニング」というのがありますが、共有部分はシンプルに、2人それぞれの空間はそれぞれの好きなもので彩る。そんなゾーニングの考え方を取り入れると、心地よい暮らしになるんですよ 。

コモンスペース」と「プライベートスペース」に分けて、空間をコーディネートするという方法をとったことで、ご夫妻のリフォーム満足度がさらに高まったようですね。

【コラムVol.10 part4】では、奥様から、整理収納アドバイザーならではリフォーム・テクニックをご紹介いただきます。お楽しみに!

次回も「好きな物に囲まれて過ごす時間を増やす 心地よい暮らしを実現するリフォーム」、

リフォーム体験談! 【Vol.10 part4】は、6月26日に更新予定です。