VRでの完成イメージ:当初はキッチンをアイランドに配置し、LDK全体が見渡せるプランも検討しました。
奥様のアトリエスペースも叶えた、暮らしやすいLDK空間
築22年のマンションは、老朽化に加えて使いづらさや収納不足が課題でした。さらに奥様からは「仕事専用の空間がほしい」とのご要望も。そこで、暮らしやすさと在宅での仕事環境を両立できるリフォームプランを検討しました。
特に生活の中心となるLDKでは、キッチンや家具の配置を工夫し、収納を充実。家事の効率化はもちろん、ご家族のコミュニケーションも取りやすい空間にしました。そして一角には奥様のアトリエスペースを設け、創作に集中できる環境も実現しました。
After:家事をしながら会話が楽しめるキッチンに変わりました。
排水管の移設が難しいことも考えられたため、キッチンは元の位置を活かして対面式にしました。オープンにすることで広がりが感じられ、LDK全体とのつながりも心地よく生まれました。
ここがPoint!広がりのあるLDKには、空間全体をやさしく包み込むコーブ照明をご提案しました。日中は窓から自然光が差し込み、夜は照明の効果で落ち着いた雰囲気に変わります。
ここがPoint!キッチンはコの字型からI型に変更し、調理が直線移動でスムーズに行えるようになりました。収納は、家電カウンターと吊戸棚で十分に確保。また梁を避けることでできてしまうデットスペースに可動棚を作り、ダストボックスを収納できるようにしました。以前は不便だった冷蔵庫の位置も手前に移動し、家事動線の整ったキッチンが完成しました。
家電カウンターの背面にはタイルを採用し、縦方向に配置することでクールな印象に仕上げました。
デッドスペースは、リビング側ではニッチ収納として活用しました。
ここがPoint!新たな壁を作り、独立して集中できる空間にしつつ、閉鎖的にならないよう室内窓を設けました。制作に使う道具も、壁一面の可動棚に収納できるようにしています。「以前よりずっと集中できる空間になった!」と、とても喜んでいただけました。
カウンターまわりは、コンセントやLANも配線しました。
室内窓は空間のアクセントにも。お気に入りのソファで本をゆっくり読むひとときなど、LDKの随所に、心地よく過ごせる場所がちりばめられています。
また、既存の家具との調和を考え、フローリングにはウォルナットの挽板を採用。深みのある色味と木目が落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
洗面室は、浴室のサイズをやや小さくして間取りを見直すことで、ゆとりのある広さを確保しました。奥はランドリースペースと収納にし、ロールスクリーンで目隠しもできる様にしました。