スケルトンリフォームで心地よい空間と新築レベルの安心を実現
三世代同居の2階建てのお住まいです。床の傷みや設備の老朽化、また”居間とDK”というような細かく分かれた間取りが生活スタイルに合わなくなってきたことにも不便も感じ、リフォームのご相談をいただきました。ヒアリングの後、プランを5つ程提出させていただき検討を重ね、1階にLDKと水まわり、祖父母様のお部屋、2階にご夫婦とお子様のお部屋を配置したプランに決定。廊下を少なくすることや、デッドスペースの活用で空間を広く使える工夫を盛り込み、6人のご家族皆様で一緒に寛げる空間をつくっていきました。
ここがPoint!スケルトンからの全面リフォームで、北側にあったキッチンとダイニングを日当たりのいい南側に変えました。ご家族皆様が集まるLDKを中央に置き、そこから水まわりや個室へとアクセスできる間取りにすることで、空間を最大限広く使えるようにしました。
以前の北側にキッチンです。昼中でも暗く、孤立感がありました。南側の客間の和室から日差しが入るものの、キッチンまでは届きずらく、冬場は特に寒さも気になっていました。
ここがPoint!以前の居間とDKを合わせて広々としたLDKにし、ご家族6人が一緒に食事をできる空間にしました。天井の照明も視界を遮らないようすべてダウンライトにしています。
ここがPoint!キッチンは省スペースと機能性を重視して、壁付けのL型をチョイスしました。同じ扉材シリーズの家電収納も設置しました。リフォーム後、お子様達も調理や配膳を手伝ってくれるようになったそうです。
施工中:2階まで柱と梁のみを残したスケルトン状態まで解体をしています。
耐震と断熱工事で将来に備えた安心を
築40年で耐震性の不安や断熱性も課題がありました。これからお孫様の世代まで長く使って頂きたく、30年先の快適・安心までを見据えた耐震・断熱工事もさせていただきました。
ここがPoint!耐震工事は、筋交いや金物と合わせて「制震ダンパー」も採用しました。制震ダンパーは、特殊な装置によって地震のエネルギーを吸収し、揺れを抑えるだけでなく余震のような継続的な揺れへの耐久度を上げ、倒壊への危険性を抑制します。工事前と後の診断数値は0.16から1.09(大規模な地震に対して倒壊や崩壊の危険性が低い)まで向上しました。
ここがPoint!断熱工事は、断熱材と気密シートを別張りにし気密性を向上させています。窓には二重サッシや、排気口もレンジフード連動型に変えて外気の影響を受けにくくしました。
ここがPoint!階段は掛け直しを行いました。全長を長くし勾配角度を緩やかにしています。
1階は玄関からすぐに2階へ上がれる間取りになっています。
2階廊下の突き当りには、可動式の収納棚と三世代家族がスムーズに朝の支度ができるよう、2台目の洗面台を設置しました。
デッドスペースを活用して収納棚を造作。お子様達の物が増えてもたっぷり収納ができます。現在は子供の手が届く位置に本を収納し、家族みんなで共有できるファミリー本棚にしています。
2階の子供部屋です。こちらの部屋も壁一面に可動棚を設置しました。収納+飾り棚にもなり、成長に合わせて自由にアレンジしていただけるようにしました。
2階主寝室に旦那様のリクエストであったワークスペースを作りました。レトロな照明は、元々玄関先にあったブラケットを再利用しました。デスクの高さに合わせたニッチ収納も便利と大好評です。
外壁と屋根も室内工事のタイミングと合わせて一新。外壁は、施主様と相談を重ね、玄関先と軒下で色を分けてツートンにしました。屋根は耐震性の強化を図り、重い瓦屋根から軽量且つ耐久性、断熱性能の高いガルバリウム鋼板に変えています。玄関はスマートキーシステムを採用しました。